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法月綸太郎の冒険 (講談社文庫)

法月綸太郎の冒険 (講談社文庫)

法月綸太郎の冒険 (講談社文庫)

作家
法月綸太郎
出版社
講談社
発売日
1995-11-07
ISBN
9784062631082
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法月綸太郎の冒険 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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W-G

かなり前に読んでいるはずが、まったく内容を覚えていなかった。記憶の中では、もう少しロジックが打ち出された短編集であったので、私の勘違いだろうか。推理の醍醐味よりも、奇抜なワンアイデアを膨らませて勝負した、ある意味では至極ミステリ短編集らしい短編集。着想とオチの付け方が総じて上手い。『黒衣の家』『切り裂き魔』が私的お気に入り。唯一の中編である『死刑囚パズル』は、ロジカルな解決に寄せてしまった分、犯人が刑務所の仏間に入れた経緯等々、逆に粗が目立つ。『カニバリズム小論』は面白いが、ミステリ短編としては疑問。

2021/04/17

Tetchy

収録作品7作品中4作品はトリックもしくはプロットが解ってしまった。しかし「死刑囚パズル」と「カニバリズム小論」は素晴らしい光彩を放ってくれた。これぞ法月綸太郎の真骨頂であろう。

2009/01/23

セウテス

法月綸太郎短編集第1弾。長編よりも、軽い感覚で読むことが出来る七作品です。~冒険という短編集のタイトルは、アガサ・クリスティーの「ヘラクレスの冒険」や、エラリー・クイーンの「エラリー・クイーンの冒険」、横溝正史先生の「金田一耕助の冒険」と本格ミステリー短編集の約束ごとでも在ります。中でも「死刑囚のパズル」は良作、本日死刑になる死刑囚が殺される、という一見意味の成さない殺人。本作は、論理的にどの様に推理して行く事で、犯人つまり解答にたどり着けるのかを、読者が学ぶ事の出来る作品。是非とも、挑戦して頂きたい。

2016/05/23

ダイ@2019.11.2~一時休止

法月綸太郎その6。短編集。死刑囚パズル・切り裂き魔なんかがイイ。

2013/09/25

HANA

ミステリ短編集。ミステリの魅力は謎の提示の仕方にその一因があると思うが、本書は魅惑的な謎が満載で大満足。何故死刑執行直前の死刑囚が殺されなければならなかったのか、恋人を食べた原因とは、ミステリの頁は何故切り取られたのか等、ミステリファンなら魅了されるものばかり。白眉は徹頭徹尾論理で詰めていく「死刑囚パズル」だけど、「黒衣の家」「カニバリズム小論」もまた素敵。ただ前者は何かのテストで最近になってタネが割れたかな。個人的には引用の嵐の中から嫌さが浮き彫りになる後者が傑作だと思う。水準の高い作品ばかりで面白し。

2021/09/19

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