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暗闇の囁き (講談社文庫)

暗闇の囁き (講談社文庫)

暗闇の囁き (講談社文庫)

作家
綾辻行人
出版社
講談社
発売日
1998-06-12
ISBN
9784062638357
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暗闇の囁き (講談社文庫) / 感想・レビュー

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nobby

いや、序章まさかの『殺人鬼』リンクに驚愕!あっさり止まりだけど(笑)少年達がひた隠す“あっちゃん”とは何者?にほぼ絞られて進められるのは分かりやすい。謎解きや仕掛けの味わいは薄いが、綾辻さんらしく不気味さもドキドキも楽しめる。ちょっと後付けな感じが苦しいものの、ユキオンナ・ヒトオオカミ・マジョ・ニンギョなどと並べられたら惹き込まれるよね♬終盤で明かされる真相やクライマックスから納得のタイトル『暗闇の囁き』は上手い!あんまりいけ好かない人物ばかりだったけど、訪れた最期と不穏なラストに気分はドンヨリ暗いまま…

2021/06/02

🐾Yoko Omoto🐾

囁きシリーズ二作目。森の奥にある古めかしい洋館、不思議な雰囲気を纏った美しい少年の兄弟、心を病み物言わぬ母と厳格すぎる父、一年前に屋敷に幽閉された少年たちの兄の存在、一家に連続して起こる不可解な死の謎など道具立てのしっかり揃った幻想ホラーという趣の作品。綾辻氏らしいテイストで楽しめたが、わりとわかりやすい真相でミステリとしてはラスト含めかなり予定調和な印象ではあった。冒頭に「殺人鬼」ネタがあり、知っていないと「何だったの?」ということに。現実を受け入れられない純粋さの先にあるもの…それが何より恐ろしい。

2014/11/25

ダイ@2019.11.2~一時休止

囁きその2。人体の一部を持ち去られる奇怪な死体の謎。殺人鬼シリーズの双葉山?がでてきてニヤリ。

2013/11/23

のり

「あっちゃん」とは?拓也は10年振りに叔父が所有する別荘に行く途中に幼い兄弟と出会う。彼等の周辺では、過去から現在に至る迄、様々な事故や事件絡みが…不思議な感覚に捕らわれる拓也は既視感に苛まされる。記憶をたどり真実へと迫る。それにしても、兄弟の父親の躾と称する態度にはイライラが募る。幼い子供達の遊びと片付けるのか?憑依なのか?双葉山山中で起こった惨殺事件の結末が解らず終いなのは心残りだった。

2017/02/08

セウテス

囁きシリーズ第2弾。前作よりもサスペンスが強く感じる、単独の作品で繋がりは無いようだ。序章で「殺人鬼」がらみの話が在るので、先に「殺人鬼」を読んでおく方が納得出来ると思う。別荘に卒論の為に来ていた拓也は、森の奥の古めかしい洋館に住む、美しい兄弟家族と出会う。やがて彼らの周りで不可解な死が起こり始め、それらは拓也の古い記憶と結び付き、デジャヴ感に悩まされて行く。空想なのか現実なのか、揺れ惑う心理描写が素晴らしい。無自覚であるが故の狂気、純粋だからこその脆さが恐怖感を増大させる。終わらない事が、一番の恐怖か。

2017/06/24

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