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夏と冬の奏鳴曲 (講談社文庫 ま 32-2)

夏と冬の奏鳴曲 (講談社文庫 ま 32-2)

夏と冬の奏鳴曲 (講談社文庫 ま 32-2)

作家
麻耶雄嵩
出版社
講談社
発売日
1998-08-01
ISBN
9784062638913
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夏と冬の奏鳴曲 (講談社文庫 ま 32-2) / 感想・レビュー

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Tetchy

読後の今、正直なんと評したらよいか解らない。物語のゲシュタルト崩壊とも云うべき結末に大きな戸惑いを覚えている。一旦これは整理して受け入れるべきものは受け入れて物語を再構築していくべきだろう。トンデモ科学理論とも云うべき豪快な論理的展開を重視するあまり、犯行の現実性や発生の確率の低さなどは全く頓着しない。これが麻耶氏のミステリ。うーん、真と偽のスパイラル。当分私の頭を悩ませそうだ。どこかで辻褄を合わそうとするとどこかが合わなくなる。それはこの一見直線的に見えながら歪んでいる本書の舞台和音館のようだ。

2019/11/10

hit4papa

亡き女優を偲のび二十年ぶりに孤島に集った男女に起こる惨劇。真夏に降る雪の中の密室殺人で幕を開けます。事件発生へのテンポが緩慢で、読者を置いてきぼりにさせるくらい衒学的であり途中まで欠伸が出ます。怒涛のクライマックスへといきたいところですが、これはミステリというより、不条理な世界へようこそ!ダークファンタジーですね。テーマのアイデンティティへの問題を深読みしてしまうと、混乱の極みに陥ります。ラスト1頁で銘探偵登場はご愛敬ですが、相変わらずの破壊力抜群のラストは、未解決の謎なんてなんのその痛快ですらあります。

2017/01/07

ダイ@2019.11.2~一時休止

メルカトル鮎その1。主人公は烏有で探偵の出番はチョットだけ。面白かったが読後の?感は半端ない。

2013/10/04

オーウェン

孤島で行われる同窓会を取材するため、烏有とアシスタントの桐璃は同行するが、そこで島の主が首なし死体として発見される。銘探偵メルカトル鮎の2作目だが、かなりの問題作。殺人が起こってからもキュビスム理論だったり、映画の脚本が公開されるなど、ほとんど別案件のような出来事が延々と綴られる。犯人とその動機は理解できる。だが雪の足跡がないというトリックには唖然とさせられる。その他にも桐璃の終盤の行動もかなり謎。そして最後の2ページでようやく登場するメルカトル鮎。意味深な言葉を残して3作目につなげる力業には圧倒です。

2021/05/23

chiru

メルカトル探偵の作品の中で『翼ある闇』に続いて困惑してしまいました。 読んでも読んでもページが進んでいないみたいで辛い。 早く真相が知りたいっていう気持ちがどんどん減速。 最後まで頑張って読んだのは、メルカトル探偵の謎解きを楽しみにしてたから…。 爆弾レベルの一言が掟破りな、レアすぎるミステリーでした。 でもわたしにはあわなかったです。 ★1

2018/03/07

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