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少年H(下) (講談社文庫)

少年H(下) (講談社文庫)

少年H(下) (講談社文庫)

作家
妹尾河童
出版社
講談社
発売日
1999-06-15
ISBN
9784062645911
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少年H(下) (講談社文庫) / 感想・レビュー

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まひはる

時代の流れを感じると、大人たちに恐れずに質問し、情報通の友達を活用するH。止められてでも映画を見に行く場面が多いのも印象的だった。 私は彼のように試行錯誤しようと考えたか?自分の能力を売り込み、鍛えようとしたか?作品そのもののストーリーよりも、H少年の姿に、自分を重ねて反省した。誰にでも勧められる本。

2013/11/11

thayami

大人のごまかし・・・、時勢を踏まえると一方的に責めるのも酷な面もあるが、慈悲?思いやり?人々の荒んだ心も同じ。目の前の矛盾と、差し迫った「生」。戦争の意味を問う。譲り受けた本を持ち帰る際に目にした土手の梅。自然から感じる季節感と対比させて、人間の愚行を暗喩しているかのような描写が印象的。総ルビとした著者の思いを私なりに感じざるを得ない。街灯のペンキ塗りでの気づき!これが、真の心の”再生”への足ががりかもしれない。岩波文庫への執念!?わかるなぁ。『バスラの図書館員』を思い出す。

2015/11/07

りょう君

ネタバレになるかも・・国民学校から神戸二中に進学し、少年期から青年期になっていく主人公H。教練射撃部に所属し、実弾を打ち、敗戦の時は部の三八式歩兵銃を地中に埋め、ひとり涙する。原子爆弾の投下、ソ連参戦、玉音放送、戦後のGHQ政策の全てに疑問を抱き、苛つき怒り、遂には親子喧嘩に発展し家を出る。中学校に住み着き、なんとか卒業し、フェニックス工房に就職。最後に未来が見えたのは、とても良かった。賛否両論のある小説だが、主人公Hがいろんなことに苛ついたのは、戦中、戦後の食糧難による空腹が原因かも・・

2015/10/13

kinkin

この本が評価される反面、天皇制や国に対する考えなどの面で事実と違うというような批判もあると知った。事実かどうかは体験したものが言うことであって見聞きしていないものが批判しても仕方のないことだと思った。戦争というものの受け止め方は様々にしろ好感を持った人などいないだろう。私の亡くなった父は著者より二つ上の昭和三年生まれ。少年兵で戦場に行った。子供の頃戦争映画を観ていた私に言ったことは「戦争はかっこいいなんて全然ない、あんなことやっても何もならない」今まさに直にそう言える人がほとんどいなくなってきた・・

2015/05/05

pdango

★★★★☆戦争を体験した世代が高齢となり、語ることができる人がもうまもなく、いなくなる。「新聞にはみんなが知りたいことがほとんど載らなくなっていた。そのくせ、政府や軍が国民に伝えたいことだけは、びっしり載っていたのである。」これが戦時中の姿。二度と戦争を起こさない為に、知っておかないといけないことはたくさんある。

2019/09/15

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