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QED 六歌仙の暗号 (講談社文庫)

QED 六歌仙の暗号 (講談社文庫)

QED 六歌仙の暗号 (講談社文庫)

作家
高田崇史
出版社
講談社
発売日
2003-03-14
ISBN
9784062736886
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QED 六歌仙の暗号 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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W-G

七福神/六歌仙に関する蘊蓄と、平安時代の天皇家事情の解説が楽しい。殺人事件の方は、そういった知識がなくても警察だけで解決出来る。主となる題材に興味があるかないかで、六百頁弱というボリュームの苦痛度合いが全然変わってくるだろう。二作連続で、もはや市民権を失いつつあるダイイングメッセージの、その中ですらチープなものを持ってきてしまうあたりオイオイとなるが、ミステリではなく、殺人事件を発端に、民俗学の様々なテーマをお勉強していく、NHKの教育番組的ジャンルだと思って読めば全く気にならない。

2021/09/09

absinthe

このシリーズは、事件と無関係に主人公が蘊蓄を語りまくる。酷い時には主人公が一切事件解決に絡まない。そんな中にあって本作は比較的よくまとまっており面白い。

chantal(シャンタール)

【愛のQED】第二弾も「殺人事件は置いといて」と言った具合に歴史ミステリーに目が釘付け🤩六歌仙の謎と言いながら半分くらいは七福神のお話。そこは仏教が関係して来るので、得意分野。ニヤニヤしながら読む。後半の怒涛の謎解きに私の頭もフル回転!現代の殺人事件のトリックや犯人などはある程度分かってしまうが、その動機も興味深かったし、今回もとっても面白かった!しかし平安時代って実はかなり激しい時代だったんだなあ。美しいだけでない和歌に込められたその深い意味。そして梅原先生の書物などでも分かる藤原氏の凄まじさよ!

2020/12/19

nobby

日本史は好きだけど古文は大嫌いだったのだが、何となく読めてしまう。六歌仙には詳しくないが七福神と絡めての謎解きは面白かった。ただ、前作の百人一首に引き続き短歌の知識は皆無なので…何より、この解釈は正しいのか?斬新なのか?もしくは一般的?現実の殺人犯人はダイイングメッセージからビンゴ♪次作はホームズってことなので、ちょっと違うテイストも期待。

2014/06/24

ばりぼー

神様=怨霊説の復習のために再読。日本の神は大きく分けると三通りあり、一つめは山や海などの大自然、二つめは先祖の霊(祖霊)、三つめが恨みを残したまま悲惨な最期を迎えた怨霊であるとのこと。(これはシリーズの前提ですのでネタバレの心配無用)これを理解しないと、私たちが何のために神社を参拝し、なぜお賽銭を「投げる」のかの説明がつきません。清水の舞台の本来の役割、正月二日に見た夢を初夢と呼ぶ理由、七福神が乗る宝船の真意など、雑学的な小ネタも満載で飽きることがなく、事件の方はどうでもよくなってしまいます(笑)。

2015/03/02

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