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この骨董が、アナタです。 (講談社文庫 な 60-1)

この骨董が、アナタです。 (講談社文庫 な 60-1)

この骨董が、アナタです。 (講談社文庫 な 60-1)

作家
仲畑貴志
出版社
講談社
発売日
2003-09-01
ISBN
9784062738460
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この骨董が、アナタです。 (講談社文庫 な 60-1) / 感想・レビュー

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うたまる

「知識は知識でしかなくて、ときに、その知識が、すなおにモノを見通す目を曇らせることもある。美は、情報で見るものではない。目ん玉で見さだめるのである」……アマチュア骨董マニアが海千山千の修羅の道を行くエッセイ。いい出会いやいい買い物をしたこともあろうが、そんなもの読者は求めていない。詐欺だ、大損だ、で悶絶する姿が見たいのだ。その点、著者は分かってらっしゃる。失敗話を中心に、それでも骨董に惹かれて已まぬ情念が熱く語られていた。自分は全く手を出す気になれないけど、美に見惚れる著者の姿は正直羨ましく思えた。

2017/12/15

lovekorea

ボクなんかは『骨董というものは時間の経過によって価値が下がらない、というかむしろ上がる』って考えていますので、650万円で買ったツボが100万円でしか引き取ってもらえない(しかも同じ店で)事態に直面した日にゃあ、店主の頭をそのツボでかち割ってしまいそうですわ (/・ω・)/

2021/12/09

Yuzuki nek

骨董狂いの話は悲しくも面白かったが、読み終えたあとは虚しさが残る。

2016/02/04

eye

★★★★再読、保存。 骨董にはまったコピーライターによる上質のエッセイ。 美しいと思ったものを見たい知りたい感じたーい! という欲とそれを所有したいという欲、 一体何が違うのか!? 所有欲は強い方なので最近考えてしまうわけです。 所有欲、ちょっとダウンさせた方が生きやすい? 少なくとも骨董には手を出さない方が良さげ? でも素敵な物に出会ったら欲しくなっちゃうよね? この葛藤が欲というものの悩ましさ? 「目利き」という存在への憧れはつのる一方

2006/12/04

Lighthouse Keeper

「鑑賞マニュアル 美の壷」を期待してはいけない。骨董界を舞台にした騙し合いの数々。かの白洲正子の言葉からとったというタイトル「この骨董が、アナタです」は、骨董欲しさのあまりに愛好家達がエゴをむき出しにする様子をたしなめているようにも聞こえる。文体は軽妙だが内容は腹黒さ満点。骨董はコワい。

2011/05/08

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