荒南風 (講談社文庫)
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荒南風 (講談社文庫) / 感想・レビュー
Fumiya
読み応えはあったかな。 元漁師である彦地、ある目的を抱き暴力団の世界と絡みあい、ハードボイルドも混ざった世界観。 海の男彦地に目をかけられた直樹には、立派で素敵な男に成長してほしい。[boc027]
2020/04/01
yamakujira
刑期を終えて出所した元漁師が暴力団事務所を訪ねる。過去の過ちを生産するために、砂子を探す彦地だが、手がかりがつかめない。そして彦地は、組長の息子、直樹を誘拐して西へ向かう。彦地の情念は、わかるようなわからないような、ここまでするかという思いがぬぐえない。それにしても、彦地はなんてタフガイなんだ。ミステリ要素がふっとんじゃうほどハードボイルドだなぁ。「うなぎ丸の航海」でおちゃらけてたミステリ作家さんは、こんな男っぽい作風なんだね。 (★★★☆☆)
2015/03/31
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