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文庫版 百器徒然袋 雨 (講談社文庫)

文庫版 百器徒然袋 雨 (講談社文庫)

文庫版 百器徒然袋 雨 (講談社文庫)

作家
京極夏彦
出版社
講談社
発売日
2005-09-15
ISBN
9784062751803
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【京極夏彦特集】今に連なる原点にして、紡がれる伝説。「百鬼夜行」シリーズ全作ガイド

 ※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2023年10月号からの転載です。

 「巷説百物語」「書楼弔堂」など多くの人気シリーズを抱える京極夏彦さん。その代表作といえば何といっても累計1000万部を超える「百鬼夜行」シリーズだ。17年ぶりの長編『鵼の碑』刊行を間近に控えた今、シリーズの歩みと既刊の内容をおさらいしておこう。 *束幅・重さは編集部調べ。環境によって若干の誤差がある場合がございます。

文=朝宮運河

エンタメの歴史を変えた伝説的シリーズの歩み

 1994年9月にシリーズ第1作『姑獲鳥の夏』が刊行されてから29年。「百鬼夜行」シリーズは長編9作、中短編集6冊を擁する一大シリーズへと成長した。今日までの累計発行部数は1000万部以上。2005年には『姑獲鳥の夏』が映画化されたのに加え、日本推理作家協会賞受賞のシリーズ第2作『魍魎の匣』が07年に映画化、08年にテレビアニメ化、19年に舞台化されている。昨今の妖怪ブームを牽引し、各界のクリエイターに影響を与え続ける「百鬼夜行」シリーズは、日本のエンターテインメントのあり方を大きく変えた。  物語の舞台は、戦…

2023/9/10

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文庫版 百器徒然袋 雨 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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ちょろこ

笑いしか出なかった、一冊。特殊な能力を持った容姿端麗頭脳明晰な榎木津探偵を主軸に描かれた薔薇十字探偵ワールド物語。とにかくくだけていて読みやすい。榎木津はもちろん、下僕ズを含めてそれぞれのキャラが満遍なく描かれ、誰に対してもクスッと笑いしか出ない。キャラが際立つスピンオフものは面白いなぁと改めて実感。そして「〇〇事件」と出てくるとやっぱり京極堂シリーズを読みたくなる。どの事件も榎木津が引っかき回しながらも、終わり良ければすべて良し。タイトルの「雨」も「晴」に変わりそうな爽快感と明るさも良かった。

2019/07/14

優希

面白かったです。薔薇十字探偵社の活躍する3編の物語。薔薇十字探偵というより榎木津が仕切った事件の数々。推理はしない榎木津の行動がまさに痛快という感じでした。益田くんや関口くんは元からですが、秋彦さんや木場、伊佐間、マチコまで皆が巻き込まれていくのが笑えます。秋彦さんは唯一下僕扱いされていないせいか、迷いや戸惑いを見せながらも芯を通しているのが凄いです。益田くんが刑事時代と比べると鈍い感はありますし、完全にバカオロカ扱い。ハチャメチャで痛快で楽しいし、薔薇十字探偵ファンにはたまらない1冊でしょう。

2016/08/18

bookkeeper

★★★★☆ 再読。薔薇十字探偵社の超人探偵が難事件を力任せに粉砕して回る中編3つ。「力任せに粉砕」とか何テキトーなことを、といわれそうだけど至極正確に記述しています(笑)。捜査も推理も一切しない探偵が、悪党達に天罰を下す。薔薇十字団なんて下品な団に入った覚えはない、と憎まれ口を叩きながら京極堂も楽しそうです。名前を全く覚えてもらえない"僕"は、気が付けばおかしな仕掛けに巻き込まれていく。私だったらやっぱり「うぅ」とか「ぐぅ」しか言えないだろうな…。 「そうだ!僕だ。お待ちかねの榎木津礼二郎だこの馬鹿者!」

2020/04/06

レアル

短編集。やっぱりこのシリーズは京極堂さんがいなければ読んだ気がしない。またハチャメチャな榎さんが主人公でしっかりと笑わせて貰った。テンションの低い時のこの痛快感はホントに嬉しい。一気にテンションが上がっちゃう。何で榎さんがメインになるだけでこんなに明るい話になるのだろう。。榎さん無敵過ぎる!

2014/09/29

よむよむ

再読。いつのまにか始まった京極祭り。読み始めたらあの作品もこの作品も読み返したくなる。今作は榎木津礼二郎、大活躍の中編三編。薔薇十字探偵社に持ち込まれた依頼を、推理をせず特殊能力を足掛かりにハチャメチャに引っ掻き回し、破壊し、それでも最後は丸く収める離れ業が見事だ。いや最後に収めるのは京極堂か。もうとにかく痛快で爽快、暑さも吹き飛ぶほど楽しんだ。

2019/07/31

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