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一号線を北上せよ<ヴェトナム街道編> (講談社文庫)

一号線を北上せよ<ヴェトナム街道編> (講談社文庫)

一号線を北上せよ<ヴェトナム街道編> (講談社文庫)

作家
沢木耕太郎
出版社
講談社
発売日
2006-05-16
ISBN
9784062752718
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一号線を北上せよ<ヴェトナム街道編> (講談社文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

『深夜特急』の再読以来、久しぶりの沢木耕太郎。今回はベトナムの国道一号線をホーチミン(サイゴン)からハノイまで北上する1400kmバスの旅。さすがに旅の楽しみの求め方は上手だ。自分もまた彼のベトナムの旅を追体験したくなる。『深夜特急』との大きな違いは、行った場所よりも、むしろ旅人沢木の年齢だ。もはや若くはないことの自覚が随所に見られるし、それでもかつてと同じような旅を求める気持ちとが同居する。他の旅人に向ける視線も主として中高年の人たちにであり、時には反感を持ったり、また時には深く共感したりもするのだ。

2014/08/21

ネコタ

旅はいいねぇ。沢木さんの旅は旅って感じがする。ヴェトナムの1号線をずっとホーチミンからハノイまでバスで移動する旅。深夜特急と違ってヴェトナムだけだけど、十分楽しめる。食堂で食べる激安な食事や、ホテルでいつも食べているフォーがおいしそう。そしてパンもいいな。沢木さん飛行機の墜落事故に遭ってたんだね。そして一番好きな場所がハワイって意外だった。高峰秀子さんとの対談も面白かった。

2020/01/16

カムイ

アオザイを着た女性の写真一葉のショットでヴェトナムの一人旅、沢木耕太郎さんの作品では深夜特急以来の紀行エッセイ、香港、マカオ、トルコでのカオスの中で一人旅は幻想的で魅惑あふれる旅を味わい、その再現をしてくれると…ん〜沢木さんお年をお取りになった感があるのかな、気のせいなのかも?林芙美子さんの【浮雲】がサイゴンが舞台であったらしい、沢木さんが旅のお供に【浮雲】を持っていたのはナイスチョイス、読んで見たい本である、旅の楽しみは現地の食べ物、ヴェトナムだとフォーなのですがそれがまた美味そうに表現するんですわ→

2020/03/22

再び読書

少し深夜特急を彷彿させる、沢木氏の紀行文って感じでしょうか?ただし、沢木氏の旅にやはり心が踊らされるのは、流石の放浪者と言えるかも?この人が家族を持っているのが、うまく想像できない。近藤絋一氏の「サイゴンからきた妻と娘」を読んだ頃の印象と全然ベトナムのイメージが違う。当たり前か、サイゴンはホーチミンに変わっているのだし、韓国資本もかなり入っている。でも、ここに共通するのは、ベトナム人奥に秘めた底抜けの明るさかも知れない。なぜか内容より感慨深い感想だ。

2014/11/05

ゐづる

キングオブ旅人・沢木耕太郎氏のベトナム縦断記。深夜特急と違い、割と豪華な宿に泊まるところが、やや大人です。今回も気ままにベトナムを旅する沢木氏ですが、深夜特急ほどの瑞々しさや興奮は薄れ、その分渋さ、老獪さで読ませます。高峰秀子さんとの対談も、興味深い話がいくつかあって、読む価値ありますね。司馬遼さんの小説構想ができた瞬間に立ち会いした話とか、読書人どうしの魂の触れ合いが印象的でした。

2014/05/28

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