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仇敵 (講談社文庫)

仇敵 (講談社文庫)

仇敵 (講談社文庫)

作家
池井戸潤
村上貴史
出版社
講談社
発売日
2006-01-15
ISBN
9784062752848
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仇敵 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

池井戸さん、比較的初期の作品なのか、文章が少し硬い印象。主人公は、元財閥系エリート銀行マン、現・中規模行の庶務行員、という設定は面白いと思った。ラストももっと池井戸さんらしく、スカーッと大胆に勧善懲悪で締めて欲しかったかなぁ。いえ、もちろん悪は成敗されるんだけど、意外に地味なラストだったんで。ふむふむ、初期の頃はこういう作風(ミステリー色強し)だったのねぇ、とファンには一読の価値アリです。

2015/11/30

三代目 びあだいまおう

池井戸作品で期待するのは、権力や横暴などのアンタッチャブルな相手に非力な正義感が立ち向かい、ボロボロにされながらも最後の最後に大逆転❗という『スカッと感』だ!メガバンクエリート時代に巨悪を追い詰めたがあと一歩で失脚した主人公恋窪。現在は地方銀行で庶務行員。しかし銀行ゆえ内部や取引先でのトラブルは絶える筈なく、本作はそれらを解決していくプチプチ·スカッと感の短編集。読み進むとだんだん影に巨悪がちらつく!しかも前職の『仇敵』が!クライマックスでのメガ·スカッと感はなかったものも読みやすい作品ではある‼️🙇

2019/03/12

W-G

初期の作品は敬遠気味であったが、思いのほか楽しめた。主人公の恋窪が、ドロップアウトした現状を受け入れて満足している元エリートという、池井戸作品にしては新鮮な設定なのと、大ボスを倒すために、障壁となる敵キャラを一枚ずつ取り除いてゆくパターンが、連作という形式にマッチしている。物語内でガチの殺人事件が起こるのも初期の特徴。多少、一本調子なきらいがあったり、引っ張った末の結末があっさりすぎたり、気になる部分もあるが、ドラマ化してくれたら面白いものになりそう。ひょっとしたらすでにされてる?

2022/05/04

yoshida

地方銀行の東都南銀行へ庶務行員として中途入社した恋窪。恋窪はメガバンク東都首都銀行の企画畑を歩むエリートだったが、役員の不正を暴こうとして逆に退職に追い込まれる。東都南銀行で繰り広げられる粉飾、情報漏洩、隠された資金使途等。若手行員の松木のフォローをする恋窪は、メガバンクを追われる原因となった仇敵と再会。再び仇敵を追い始める。池井戸さんの銀行勤務の経験が活きて実にリアルな内容。メガバンクの役員でここまで不正に手を染めるリスクを犯すのかと、疑問にも思う。苦難に耐えて最後に勝つ。勧善懲悪スタイルの萌芽を見る。

2017/12/05

HIRO1970

⭐️⭐️⭐️図書館本。池井戸さんの銀行関連のミステリーはリアリティーがあり過ぎる程で毎回毎回楽しみです。今回の主人公は出世ラインからは外れているのですが、こういう設定も味があります。3階の片隅の3畳の畳部屋...印象に残ります。

2015/01/30

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