KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

新装版 父子鷹(下) (講談社文庫)

新装版 父子鷹(下) (講談社文庫)

新装版 父子鷹(下) (講談社文庫)

作家
子母沢寛
出版社
講談社
発売日
2006-07-12
ISBN
9784062754545
amazonで購入する

ジャンル

新装版 父子鷹(下) (講談社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

セロリ

下巻は、岡野の窮地を救うため百姓にお金を出させる件が中心。ずいぶんむごいことをするけど、当時はそれが当たり前だったのかねえ。この件は『勝海舟1巻』でも書かれており顛末は同じだが、小吉に同行した者たちの名前は違っている。また、小吉が麟太郎の師匠の島田虎之助に会いに行ったときのエピソードも違っている。歴史書じゃないんだから同じなわけないけど、ついつい確認してしまってすみません😅 小吉と小吉に関わる人たちの物語に、自分ためだけに生きることの空虚を感じ、成長する麟太郎とそれを見守る小吉とお信の心情に胸を打たれた。

2023/10/18

onasu

「父子鷹」と言っても、センターは終始父:勝小吉。それとも、父:小吉と子鷹:海舟(麟太郎)て意味か?  小普請組とは言え、町の肝煎りのような暮らしの小吉。文武の才に秀で、道場に学問所にと日参する麟太郎。作品によって、色んな風に描かれる二人だが、原型はこのあたりなのかもしれない。  文庫本で千頁超を、とにかく読ませる。余計なことは考えさせず筋だけを追う、という快楽。  唯一頭を傾げていた家計も、妻:お信が黙って金を借りていた、てことで下巻では、随所で小吉が金稼ぎに勤しむ。この辺、著者も気になったのかな?

2013/10/17

あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...

面白かった。勝海舟の父親、勝小吉の正義感の強い飾らない人柄がにじみ出た江戸っ子気質がスカッと心地よく、また子を思う親の愛情もしっかりと伝わってきました。30年以上も前に書かれた作品ですが、今でもこうして読まれ続けているということは、名作の証なんでしょうね~♪

2015/12/06

Moonlight_Hope

文字だけ追いかけただけで、実は話の筋はよく分からないまま。 でも、小吉が江戸っ子らしい江戸っ子で、いなせできっぷ良く威勢よく江戸の町を闊歩したり浪速に出張って啖呵をきっている姿がいきいきとしているのは文字だけど映像として頭に浮かぶ。 「おのし」と「馬鹿奴(ばかやっこ?)」というのがクスリと。 かつては松本幸四郎と市川染五郎でドラマになったので(わたしの手元の古本の表紙はそう)、令和の松本幸四郎と市川染五郎でドラマ化してくれー。

2022/05/30

じゃんに♪

これといって明確な筋立てはないのだが、「男子たる者こうありたい」とそんな言葉が聞こえてくるような作品だった。腕がめっぽう立ち、気風のよさで市井の人々から慕われる主人公勝小吉であるが、逆にその真っ直ぐな気性が災いして出世の見込みを失った彼の半生は単純に痛快さを楽しめる物ではない。だが彼の生き様、信念を通して江戸っ子の粋に触れた事は不快でない。むしろ爽やかである。ともかく終わりが中途半端だったので次は『おとこ鷹』を読んでみたいと思う。

2011/04/04

感想・レビューをもっと見る