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十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

作家
綾辻行人
出版社
講談社
発売日
2007-10-16
ISBN
9784062758574
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「十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)」のおすすめレビュー

衝撃の1行に戦慄!「本格ミステリ」のはじまり、綾辻行人著『十角館の殺人』を読書メーターユーザーはこう読んだ!

『十角館の殺人』(綾辻行人/講談社)

 不可解な謎。助けの来ない隔離空間。論理的で鮮やかな推理ショー。小説の中に「新本格ミステリ」というジャンルが生まれてから今年で早30年になる。あなたはその端緒となった綾辻行人氏のデビュー作『十角館の殺人』(綾辻行人/講談社)をご存知だろうか。多くのミステリファンの心を揺れ動かし、時代を切り開いたこの小説を「新本格ミステリ30周年」という節目の今こそ手にとってほしい。

 舞台は十角形の奇妙な館「十角館」の建つ孤島、角島。大分K**大学・推理小説研究会に所属する7人は、島で起きた殺人事件への興味からこの島に1週間滞在することにした。十角館を建てた建築家・中村青司の自宅が全焼し、中村夫妻と使用人夫妻の他殺体が発見された半年前の四重殺人事件。その謎に迫るはずが、やがて学生たちは連続殺人に巻き込まれていく――。

 物語の終盤の、衝撃的な1行。大どんでん返し。「騙されていたのは自分だったのだ」という驚きと、疾走感。戦慄。読書メーターユーザーは、この刺激的なミステリをどう読んだのだろう。

あの1文に鼓動がバックバク!!!まさかの状…

2017/9/6

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新本格はここから始まった! ミステリの流れを変えた記念碑的傑作 綾辻行人著『十角館の殺人』

『十角館の殺人』(綾辻行人/講談社)

 2017年は新本格ムーブメントが起こってちょうど30年のメモリアルイヤーだ。その端緒となった綾辻行人のデビュー作『十角館の殺人』(講談社)の「限定愛蔵版」をはじめ、新本格30周年にちなんだ出版物やイベントが多数企画されており、往年のファンを喜ばせている。

 ここで「新本格って?」という方のために簡単に説明しておくと、新本格とは1980年代後半に起こった本格ミステリの復興運動だ。魅力的な謎とその論理的な解決を重視する「本格ミステリ」(エラリー・クイーンや横溝正史の作品がその代表)は当時、過去の遺物として隅に追いやられ、絶滅寸前だった。そうした状況に危機感を覚えた若い作家たちが、80年代後半から90年代にかけて登場。新鮮な本格作品を相次いで発表して、一大ムーブメントを巻き起こしたのだ。

 その先陣を切った作品こそ、87年9月5日に刊行された『十角館の殺人』である。無人島での連続殺人を扱った同作は、ベストセラー作家・綾辻行人の出発点であると同時に、本格再興の呼び水となり、現代ミステリの流れを大きく変えた記念碑的作品とな…

2017/9/1

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十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫) / 感想・レビュー

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W-G

去年ふと思い立って新装版を購入。改めて傑作である事を認識。無味乾燥に見える文体もテンポ良く読ませるための実は一要因。館シリーズは暗黒館で止まっているので、最終作が出るまでには全部復習しておきたい。お気に入りは迷路館と時計館。唯一の不満が探偵役の名前。島田潔って・・・。ほんとに適当につけちゃったのね・・・。その後の鹿谷という名前もいまいちセンスを感じられない。

相田うえお

★★★★☆20060【十角館の殺人 (綾辻 行人さん)】館シリーズ第1弾。なんちゃら殺人事件〜!的な作品は過去にそこそこ読んでたつもりでいたのですが、綾辻さん作品未読と気づき、読友さんから情報をいただき初トライ!さて、本作品、電気も無ぇ♬電話も無ぇ♬断崖絶壁無人島♬十角形♬部屋七つ♬奇妙な館で殺人だ♬おらこんな島嫌だ〜♬(なぜ替歌にした?)もうこれだけで面白です!さらに、館や島の図面にワクワク!いや〜、閉じた空間で次々とやられていくのは怖いですね〜。次は誰?も怖いけど仲間を信じられないのが怖いですね。

2020/05/28

Kircheis

★★★★★ 再読。 今まで読んだミステリーの中でもベスト3くらいに入るびっくりなオチだったんだけど、今回は最初から犯人知ってたから細かい不自然な部分や殺人計画の穴が目立ちまくり(((・・;) それでも、雰囲気や登場人物の性格作り、そしてもちろん驚愕の犯人も含めて館シリーズで一番好きです(^o^)v たった一行でそれまで読んでた世界が変わる!

2018/12/28

masa

本格的で純粋なミステリーを読んだのは久しぶりかもしれません。たまにはこういうのも良いなあと思いました。後半から二転三転する展開。読者を驚かせる工夫に脱帽です。

2015/04/07

青乃108号

二冊続けて綾辻行人作品を読む。旧版は10年以上前に読んでいたが、新装改訂版を再読。内容はやっぱり全く覚えていなかった。しかし十角館にはじまって、他の館シリーズを何作か続けて読んだ記憶はあるので、当時の俺が面白い、と感じた事は間違いないだろう。さて今回。やはり変わらず面白い。例の1文をも含め読後の記憶が全く失われていた事に感謝。諸事情あって時間のない中でかなり集中して、根を詰めて読みこんだので、読み終えた時は満足感と心地良い疲労感に浸ることが出来ました。

2021/10/29

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