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レタス・フライ Lettuce Fry (講談社文庫)

レタス・フライ Lettuce Fry (講談社文庫)

レタス・フライ Lettuce Fry (講談社文庫)

作家
森博嗣
ささきすばる
出版社
講談社
発売日
2009-03-13
ISBN
9784062763073
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レタス・フライ Lettuce Fry (講談社文庫) / 感想・レビュー

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Tetchy

本書のベストは「コシジ君のこと」と「刀津野診療所の怪」。前者は実にシンプルで泣かせに来ているのは判っていても、こういう話に私は弱い。コシジ君をかつてのクラスメイトに重ねてしまうからだ。後者はこれまでのシリーズが見事なまでに結びつくカタルシスが堪らなかった。森氏はシリーズ読者を裏切らない!いや寧ろ幸せにしてくれる!そう感じた短編だ。森作品は1作1作のミステリの深度は浅いが、それぞれがコラージュの1片1片に過ぎなく、それらが集まって壮大な絵が描かれ、著作全体に仕掛けられた謎やリンクの深みこそが醍醐味なのだ。

2021/10/01

KAZOO

短編集です。10の短編が入っていて、この中には犀川先生のシリーズも入っています。ただやはり長編あっての短編集なのですね。元の作品を読んでいないとこの作品を最初に読む人にはちょっと抵抗があるのかもしれません。

2016/04/17

nobby

目的は完全にX序章だったが、これが文庫版のみ収録というのがまた悩ましい!加えてVそしてG絡みエピソードに他7篇収録の短編集。森さんに四季をめぐるシリーズの印象が強過ぎるのもあってか、特に10頁ショートは正直あんまり響かず苦手…V外伝「ラジオの似合う夜」は誰の物語か徐々に気付かされてニヤリ♬何故にそんなにモテるのか(笑)気になるX・Jなる正体は如何に!?既読のG序章「刀之津診療所の怪」はやっぱり『どちらかが魔女』の流れで訪れる衝撃がオススメ!何にしても無事に果たした椙田泰男との邂逅から満を持してXへ進もう!

2022/12/31

KAKAPO

冒頭に収められている「ラジオの似合う夜」を読んだ時の喜びは、呟きにもさんざん書かせていただきましたので割愛しますが、巻末の「ライ麦畑で増幅し」も、私にとってとても嬉しい物語でした。これは『イナイ×イナイ』が刊行された'07/5に初出した話ですが、Xシリーズの3巻目に当たる『タカイ×タカイ』までを読み終えたこのタイミングで出会えたことで、よりしっとりした感動を味わえました。森先生は、このようなサプライズを演出することがとても上手く、読者は期待していなかったギフトのリボンを解く度に目頭を熱くしてしまうのです。

2016/09/17

ソラ

シリーズ番外編の短編が特に楽しめた。ラジオが似合う夜は犀川林警部の一人称が新鮮。しかし、この人はまたしても女性と…と思わなくもない。刀野津診療所の怪はまさかの練ちゃんが登場。紫子さんとはもしかして結婚したの?

2015/03/11

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