KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

記憶の中の幸田一族 青木玉対談集 (講談社文庫)

記憶の中の幸田一族 青木玉対談集 (講談社文庫)

記憶の中の幸田一族 青木玉対談集 (講談社文庫)

作家
青木玉
出版社
講談社
発売日
2009-05-15
ISBN
9784062763516
amazonで購入する

記憶の中の幸田一族 青木玉対談集 (講談社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

マカロニ マカロン

個人の感想です:B+。『あとみよそわか』(幸田文)の読書会の参考本。著者は幸田文さんの長女1929年生まれ。幸田文さんは幸田露伴の次女だが、他の姉弟は夭逝し実質子一人。露伴が掃除などの家事全般を教え込んでいる。著者は母はもちろん、祖父からのスパルタ式の家事教育を受ける。文豪への来客も多く、お茶出し、お酒のお酌など一般家庭にはない作法も多い。本書は対談形式で文さんと深い関わりのある人が主で、幸田露伴、文の父娘の人となりがよく伺える。口絵の祖父との三代の写真は全員にこやかだが、その裏で苦労が多かったようだ

2023/11/19

てくてく

幸田文の全集出版のために奔走していた頃の青木玉氏の対談集。孫から見た幸田露伴、母である幸田文が、対談から浮かび上がっている様が面白かった。幸田文が露伴の記憶を語ることから一人の作家として生まれ変わった様に、青木玉氏も露伴や文の記憶を語ることから、また、一人の随筆家として生まれ変わった過程が面白い。

2016/01/09

KEI

江戸時代から代々お坊主衆として様々な知識に通暁している幸田家。そこから輩出されたのは露伴だけでは無く、音楽家、実業家もいた。 露伴、文、玉へもそのバトンはしっかり受け継がれているように感じた。 露伴のもとに玉を伴って出戻った文の苦労談。孫として露伴に鍛えられていった玉の思い出が各方面の識者との対談で浮かび上がって興味深い。 また当時の写真も小さくではあるが掲載されて参考になった。 文さんという素晴らしい母を誇りに思う様子がよく伝わってきた。 明治から昭和の生活感も郷愁を感じた。

2013/09/29

コホン

玉さんの母を思う気持ちが伝わってくる。文さんの父への思い、露伴の娘・孫への思いをそれぞれがちゃんと理解しているから、温かいものとして読む側に伝わってくるのだろう。

2012/06/17

みなず

堀文子さんとの対談だけを読む。品のある言葉遣いに敬服。厳しい躾によって、教養と知性を身に付けた、正しきお手本。

2013/11/20

感想・レビューをもっと見る