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遊戯 (講談社文庫)

遊戯 (講談社文庫)

遊戯 (講談社文庫)

作家
藤原伊織
出版社
講談社
発売日
2009-05-15
ISBN
9784062763653
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遊戯 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

藤原伊織の急逝により未完。身長が180cmもあり、奔放で無垢な魅力に溢れている朝川みのり、20歳。特異な過去を持つ本間透、31歳。普通なら出会うはずのない2人のネット上での邂逅に始まり、それでいて互いにあまり接点を持たないままに物語が進行し、ようやく結節点を迎えたところ。透の亡父との幻の対決は?みのりのこれからは?謎のストーカー男は?おそらく、藤原伊織は登場人物たちを物語の中で自由に行動させていたのだろう。そして、そんな作者自身にもこの後の構想が固まってきたのではなかったか。でも、これで小説も彼の生も⇒

2021/11/26

おしゃべりメガネ

著者の遺作となった連作集です。結果的に遺作となったカタチですが、なんとなく雰囲気に言い様のない'哀しさ'が漂っているような気がします。しかし、悲しく読み進めるのがツラいというワケではなく、むしろ明るさが見え隠れする雰囲気は、やはり登場人物の一人「みのり」のキャラによるところなんでしょうね。身長180センチ近い彼女が派遣からタレントへと'成長'していく展開は他の'イオリン'ワールドにはない作風かなと。彼女の持つ前向きでピュアな明るさに癒され、励まされます。本作の結末を読めなかったことが残念でなりません。

2017/12/28

KAZOO

藤原さんの遺作となった表題の作品を含む本です。連作短篇のような感じで最後がやはり途中で終了してあとが読めないのが残念です。どのような決着にしたかったのか、私もじぶんで想像してみます。全体の半分くらいなのでしょうか?他の作品と比べると若干異なる感じがします。若いのっぽの女の子と小さいときに父親から虐待を受けた主人公がいて今までにはない感じでした。

2018/01/18

chiru

作者の遺作となった連作短編集。 オンラインゲームで知り合った男女が実際に会った初対面で、父親からの虐待の過去を本間がみのりに打ち明ける1話目から、先が知りたくてしかたない展開と、2人の間に生じる何かに目が離せない。 不気味な自転車男の謎を残し…完結しないラストシーンは幕を閉じる。 最後の章で、2人は一夜を共にしたのか…やっぱりお互いの気持ちを確かめあったラストだったらいいな。 ★5

2018/03/21

ずっきん

著者急逝のため、未完の連作短篇集。雰囲気は「ひまわり」に似ているかな。静謐な水面にぽつりと落ちる一滴。穏やかに拡がる波紋。本当にいおりんが書きたかったのは、こういう物語だったのかもしれない。

2021/11/22

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