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子どものための哲学対話 (講談社文庫)

子どものための哲学対話 (講談社文庫)

子どものための哲学対話 (講談社文庫)

作家
永井均
内田 かずひろ
出版社
講談社
発売日
2009-08-12
ISBN
9784062764483
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「子どものための哲学対話 (講談社文庫)」のおすすめレビュー

学校に行く理由を疑わずに信じられる人生のほうが楽しい――ズシリと心にくる『子どものための哲学対話』

『子どものための哲学対話』(永井均:著、内田かずひろ:絵/講談社)

 社会が成熟した現代は、それほど考えることなく生きられるようになった。社会の一般的な流れに漫然と乗って、学校を卒業し、与えられた仕事をこなし、給与を得て、生活を続ける。やがて死ぬそのときまで。

 文句がなければ、そんな生活も悪くないだろう。けれども人間は考える生き物だ。ほとんどの人は、人生のどこかで何かしら疑問を持つ。幸せとは何か。愛とは何か。これからどう生きるべきか。とりとめのない疑問が頭をよぎる。

 その答えが知りたくなったときは、もしくは考えるきっかけがほしくなったときは、『子どものための哲学対話』(永井均:著、内田かずひろ:絵/講談社)が寄り添ってくれるかもしれない。

 本書はタイトルの通り、子どものための哲学書だ。しゃべるネコ「ペネトレ」が、中学生の「ぼく」と、対話の中で様々なことを考える。その対話は全部で40に及ぶ。2人が話す言葉はとても簡単だが、その内容がズシリと重い。

■世の中が成り立つための公式は受け入れなくちゃいけない

 なぜ学校に行かなければならないのか。こんな疑問を子…

2020/1/29

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子どものための哲学対話 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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扉のこちら側

2017年144冊め。私がこの本の存在を知ったのは、9人を殺傷した通り魔事件の加害者が「この本に後押しされて事件を起こした」と語っていたのがきっかけだった。「死ぬつもりなら何をしてもいい」と、書いてあることをそのまま短絡的に受け止めた男は、自殺するのが怖いから、確実に死刑になるためにと連続殺人を引き起こした。望み通り死刑執行された彼。本の真意は届かなかった。

2017/02/12

抹茶モナカ

もう40代になってしまった僕ですが、自分で「考える」という習慣が欲しくて、哲学的思考を身に着けるステップとして読んでみました。少年と猫の対話形式の刺激的な本で、腹におさまる対話もあったし、読んでいて混乱してしまった対話もあった。発見の楽しさと、クラクラするような、自分で「考える」事の怖さのようなものを、普段、何も考えずにいる中年の僕としては感じました。

2015/11/28

WATA

「考える」ための哲学書。問いかけがあるのに、完全な答えがない。言葉はとても単純なのに、内容はとても深い。以下、個人的に深く考えたい部分を要約して抜粋:「根が明るいっていうのはね、ほかのだれにも認めてもらわなくても、ただ存在しているだけで満ち足りているってこと」「(何かをするコツは)やりとげようとしないで、ただ、やりはじめようとするんだよ。やりはじめるだけでいいって考えるんだよ」「メーテルリンクの青い鳥のおはなしは、家にいた鳥が<もともと青かった>ってことにあとから変わったんじゃないかな」

2014/05/16

佐島楓

人間はなんのために生きているの? なぜ勉強しなくちゃならないの? など、40の哲学的ダイアローグから成る作品。ぺネトレという猫と「ぼく」との対話形式なので、読みやすい。それでいて、中身はどきっとするようなことが書いてあったり、うーんと考え込んでしまったり。「子どものため」といいつつも、大人も哲学的思考のレッスンができる、なかなかお得な作品。

2014/06/04

olive

僕の疑問を猫のペネトレが答えるという会話形式で教えてくれる子供のための哲学書。 といえど!むずかしい。 一休さんのごとくポクポクチーンとわかった!!と閃くことができなかったおバカな私。でも、死についてペネトレの語りに哲学ってものを感じましたよ。 世の中がきみに与えることができる一番重い罰は死刑だよね?死刑以上の重罰はないだろう?ということはつまり、世の中は、死ぬつもりならなにをしてもいいって、暗に認めているってことなんだよ。認めざるえないのさ。(本文より) 深くて、そして怖い。

2020/09/27

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