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授乳 (講談社文庫)

授乳 (講談社文庫)

授乳 (講談社文庫)

作家
村田沙耶香
出版社
講談社
発売日
2010-04-15
ISBN
9784062766418
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あらすじ

受験を控えた私の元にやってきた家庭教師の「先生」。授業は週に2回。火曜に数学、金曜に英語。私を苛立たせる母と思春期の女の子を逆上させる要素を少しだけ持つ父。その家の中で私と先生は何かを共有し、この部屋だけの特別な空気を閉じ込めたはずだった。「――ねえ、ゲームしようよ」。表題作他2編。(講談社文庫)

授乳 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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混沌

【オエ――】かなりきつい。軽く考えていた。体調悪いときに読むもんじゃない。3作の短編があるが、嘔吐度は後ろに行くほどまだ軽くなる。初期の短編にその作家のすべてが詰まっていると確か千田本に書いてあったので、これはもう刊行順に読むかと思ったのだが、やめる。ベートーヴェンやブルックナーの交響曲をきく場合は、まず有名どころから入って、それから初期の作品も楽しむのを私ならすすめるが、同じようにした方がよさそうだ。村田沙耶香はユングの性格分析でいうところの内向的感覚型だなあと「コイビト」を読んでいる途中で思

2018/10/13

蓮子

「授乳」「コイビト」「御伽の部屋」3編収録。どの物語も理解と共感の枠を超えた作品。さすが、「クレイジー沙耶香」と言われるだけある。性や食べること、生きる上で必要な欲求を不衛生なものとして否定的に描き、ひたすら自己の精神世界、「内側」へと向かっていく。それらが崩壊した時、彼女達は「現実」を生きなければならない。果たしてそれに耐えられるのだろうか。一番ぞっとしたのは「コイビト」の、少女が恋人のように扱うぬいぐるみと肉体的に繋がりたいと願うシーン。何か不気味なものを感じてしまった。

2017/05/06

ゴンゾウ

短編集。描かれている女性達は一般社会から距離を置いて自分の内の中で生きている。家族特に専業主婦である母親をある意味拒絶し、いわゆる異性との付き合いは中性的な関係。異常な世界を見ることで我々の世界が普遍的なものに見えてくる。

2018/10/06

ミッフー

脳裏に聴こえるはピンクフロイド「狂気」、ブラックザバス「パラノイド」👂完全にいかれた三物語、理解の度を超す嗚咽もの、でも嫌な感じじゃなく個人的にこの空気好きかも🤔 女性が自ら女性性を破滅するって😱サディスチック少女へ変貌の「授乳」、結局現世に生き場見出せそうにないお姉さん「コイビト」、最初は健気感ある女子大生がまさかのカミングアウト「御伽の部屋」、全てが僕の抱く女性観を根底から覆してくれました😅 最も変態的かつ興奮したのは女子中生に強制授乳させれる家庭教師のシーンであった事だけは記しておきます😜

2019/02/15

ゆりまり

『殺人出産』が存外に気に入ったので村田女史のデビュー作を遡り。表題作は受験間際の女子高生と家庭教師、加え母との関係性の裏に横たわるのものの正体を思索的に綴った純文系の作品。この時期のアンバランスで危うい少女の名状し難い、ドス黒い狂気めいた衝動を文章化する手際に感銘と共感。ちょっとこれは男性作家にはとても書けないし、良い意味で男性読者には芯の所で理解不能だと思う。『コイビト』も前述の要素を押さえた上で直接的では無いがゴア感とホラー的な興趣もあって現行型に近く、この時点で既に女史の作風は出来上がっている印象。

2014/10/09

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