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人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

作家
綾辻行人
出版社
講談社
発売日
2010-08-12
ISBN
9784062767163
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人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫) / 感想・レビュー

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たか

「館シリーズ」第4作。 京都市左京区北白川の屋敷、飛龍想一の父が遺した平屋の日本家屋に蔵と二階建ての洋館を繋げたその屋敷には各所に顔のないマネキンが佇む人形館だった。京都の街では連続通り魔殺人がおき、想一には脅迫者が迫り旧友の島田潔に助けを求める。 館シリーズ前3作品とは異質の作品であるが、綾辻行人氏の今作以降の綾辻ワールドの礎となったであろう作品。 館シリーズ前作品をも伏線に、読者の館シリーズへの想いを逆手にとる。 島田潔の登場を早く早くと切に願う、人里離れていない異質の館シリーズ。 ★★★✩✩ 3.0

2022/04/08

勇波

新装改訂版にて約10年振りに再読です。「奇面館」発売までにシリーズ全部再読するつもりでしたが間に合いませんでした。。今作は十角館や迷路館の派手さはないものの物語全体に漂う閉塞感はシリーズ随一だと思うんですが。。あと作中に占星術のアゾートが登場し、解説で綾辻氏があえて割愛しなかったと仰ってます。それが何故だかとっても嬉しい★

2015/04/20

イアン

★★★★★★☆☆☆☆ホラー色の強い綾辻行人の「館」シリーズ第4弾。身体の一部が欠落した顔なきマネキンが至る所に配置された通称「人形館」に越してきた想一へ、姿なき脅迫者の悪意が忍び寄る。一方街では、連続児童通り魔殺人が発生し…。時折挟まれる犯人視点の記述が不気味で、想一の失った記憶が徐々に蘇ってくる描写もリアルだけど、これをフェアと捉えるか否かで評価が大きく分かれそうな作品。個人的には少し反則では?という思いが拭えないのと、メイン素材である人形がもっと本質的な部分でストーリーに絡んでこれば良かったなと思う。

2020/11/14

しんたろー

館シリーズは『十角館』『時計館』に次いで3作目。厚い本をグイグイ読めませる筆力は相変わらず凄いし、謎だらけの展開も流石!残念なのは「オチに困ったらコレ!」と現在のミステリ界に蔓延している真相…考えてみたら本作を発表したのが20年以上前だから、先駆者としては評価できる。ある意味でクリスティの有名作への挑戦とも思えた。後書きに「愛着はあるが嫌いな作品でもある」というような事を本人が述べているが、実験作として創った反省の弁と照れ隠しなのだろう。脚本家・戸田山さんの解説が綾辻作品の魅力を巧く表現していて楽しめた。

2019/04/21

きゅっぷりん

★★★★★完全に内容を忘れている中での20数年ぶりの再読 私は【島田潔の大ファン】とした上で 読み進めていく中での変化 『島田潔出て来ないのかな?』 『島田潔早く来いよっ』『遅いぞっ島田潔』『おおっ島田潔かっこいい』...........『なんじゃそりゃあ!?』 館シリーズの中でこの作品は異色と言われ あまり人気がないのは多少理解はする... でも私は大好きな作品です だから余計に次作の『時計館』を期待せずにはいられない(^_-)☆

2020/11/02

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