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名前探しの放課後(上) (講談社文庫)

名前探しの放課後(上) (講談社文庫)

名前探しの放課後(上) (講談社文庫)

作家
辻村深月
出版社
講談社
発売日
2010-09-15
ISBN
9784062767446
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名前探しの放課後(上) (講談社文庫) / 感想・レビュー

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さてさて

『違うクラスの教室というのは不思議だ。教室というのは、同じ学校なら部屋の作りは内装も大きさもほぼ同じなのに、いつの間にかクラス毎の雰囲気が色をつける』。物理的には自由に動き回ることができる学校。でも何だか見えない壁を感じてしまう、広いようで狭い世界、それが学校。制約という壁に閉ざされ、自由なのに自由ではない、目に見えない閉塞感の中、自分たちで自分たちの自由を縛りあう、それが学校。いつの間にか全員を拘束してしまうクラス独自の不文法に縛られる一年間。リアルな学校生活の描写が何よりもの魅力の作品だと思いました。

2021/05/04

とも

初、辻村深月。高校生、依田いつかが3ヶ月先の未来からタイムスリップ?3ヶ月先の未来に自殺するクラスメイトの自殺を仲間と食い止める事ができるのか?ややゆっくりしたペースで物語は進む。ストレスのない文体でストレスなくサラサラと頁は進む。色んなところに伏線が張られている様で、下巻でどの様に回収され、どんな結末を迎えるのか。下巻へ。

2016/09/04

パトラッシュ

辻村深月はリアリズムに徹した物語とSF的設定で平凡な日常が狂っていくドラマの2種類を書きわけているが、後者こそ最もストーリーテラーとしての本領を発揮できる。しかも登場人物の一部は『ドラえもん』をなぞっており、いつか(のび太その1)が不思議な夢体験をあすな(しずか)に相談し、天木(出木杉)の考えたプランに従って秀人や椿らオリキャラと共にイブに自殺する同級生を探す。そこで友春(ジャイアン)にいじめられる河野(のび太その2)を救おうと皆が奮闘するうちに、あすなは閉じこもりがちな自分を変えようと踏み出す。(続く)

2021/12/19

nobby

「今から俺たちの同級生が自殺する」「誰」「それが―覚えていないんだ」来た来た!って感じだった(笑)分かりやすく魅力的なタイトル。中盤で自殺者候補が現れるが、まさかこのままではないだろう。個人的に予測があるので、このまま答え合わせに下巻へ進む。気になっていた『メジャースプーン』の“僕”が誰なのかは検索済だったのだが、最後の方でそれらしい描写が出てきてニンマリ。今作は上巻から結構展開動いて読みやすい。

2014/05/03

遥かなる想い

不可思議なタイムスリップで3ヵ月先から戻された依田いつかは、これから起こる"誰か"の自殺を止めるため、同級生の坂崎あすならと"放課後の名前探し"をはじめる――辻村深月にしては軽すぎる文調。高校生の世界だから仕方がないのか下巻に期待。

2011/03/19

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