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鉄の骨 (講談社文庫)

鉄の骨 (講談社文庫)

鉄の骨 (講談社文庫)

作家
池井戸潤
出版社
講談社
発売日
2011-11-15
ISBN
9784062770972
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鉄の骨 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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サム・ミイラ

これまで読んだ池井戸作品とは一味違う作品だった。談合というゼネコン業界の摩訶不思議な慣習に鋭く切り込む企業小説としての側面に、珍しく恋愛模様を絡め最後まで息もつかせぬエンターテイメントに仕上げた好編。ミステリー的な要素もあり、倍返しに少々飽きてきた私には改めて池井戸潤の凄さを感じさせる作品だった。主人公平太と彼女の恋の行方に若い頃の自分を重ね胸が苦しくなり、平太は真実を知るべきか知らざるべきか、知ったらどうなるだろうと未だに引っ掛かっている自分に笑ってしまう。なのでもし続編あったら読みたいな(笑)

2014/07/25

W-G

なんとなく池井戸潤再読熱が高まっている。こちらは吉川英治文学新人賞受賞の有名作。以降の作品と比べると、著者の仕事観が熟していないせいか、登場人物全体が意識低いように見えてしまう。冒頭で、コンクリに煙草ポイ捨てした作業員をぶん殴る、熱い主人公の平太と思いきや、談合の世界にはなんの抵抗も見せないまま染まり、当たり前のように銀行の内部情報を彼女から聞き出そうとする始末。キレ者風な尾形常務も、その方法論はとんでもなくダーティー。極めつけは萌の人間性。平太への態度も相当だし、浮気相手の園田の捨て方もえげつない。

2019/08/15

ミカママ

まずタイトルがいい!ガテン系モノづくり業の未知の世界を知ることができた。談合のことも、その裏側についてはよく知らなかったけれど、池井戸さんの手にかかれば、まるでひとつひとつのシーンが目の前で繰り広げられるような爽快さが。これで、平太と彼女が元サヤに収まるか、と言うと、女性というのはいったんダメになるととことんダメなので、それは欲張り過ぎと言うものでしょう。でも園田をdumpしてくれて、スッとしたわ〜。そう言う意味でも今回も勧善懲悪効いてましたね。読後感またしても大変よろしい。

2015/06/24

佐々陽太朗(K.Tsubota)

何が「正義」か? それはそのことを考える者がいる環境、立場、その時の状況、抱える事情によって異なる。「正義」などというものは、それを判断する人間の主観であって、時代によっても変わるほど危ういものだ。「ルールを守ること」=「正義」というのも一見正しいようだが、そのルールに欠陥があれば、或いは不公平があれば必ずしも正しいとは言えない。そう言いながら「欠陥」とはなにか、「不公平」とはなにかを考えていくと、これまたそれを判断する者の主観といわざるを得ない。あぁ、単純にこれが正義だと信じることが出来た頃はよかった。

2013/11/21

アサガオ

鉄の骨(@ ̄□ ̄@;)!!「談合は無くなるのか?」...「富島平太◇談合課◇大口公共事業」...「技術力◇入札◇談合の壁◇調整」...「談合◇必要悪?!Σ(×_×;)!ゼネコンの生き残り!」...「組織◇正義◇裏金◇犯罪」...「一松組◇フィクサー◇三橋」...「黒幕◇大物政治家◇検察◇捜査◇闇(`へ´*)ノ」...「正義とは何か◇入札の時!!」..........

2016/09/25

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