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ヘヴン (講談社文庫)

ヘヴン (講談社文庫)

ヘヴン (講談社文庫)

作家
川上未映子
出版社
講談社
発売日
2012-05-15
ISBN
9784062772464
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愛されて120年! 絵本〈ピーターラビット™〉シリーズの新訳は何がちがう? 全23巻の翻訳を手がける川上未映子さんに聞く!

 世界中で愛されている絵本〈ピーターラビット™〉シリーズ。1902年にフレデリック・ウォーン社よりいたずらっ子のうさぎを描く『ピーターラビットのおはなし』(ビアトリクス・ポター:著)の初版が刊行されてから120周年を迎える2022年、早川書房がフレデリック・ウォーン社と提携し、日本における公式出版社となった。その記念すべき年の3月、早川書房は新訳版の絵本〈ピーターラビット™〉シリーズ(全23巻)の刊行を開始する。翻訳を手がけるのは、2008年に『乳と卵』で芥川賞を受賞、2019年に発表した『夏物語』が国際的な評価を受けている小説家・詩人の川上未映子さんだ。

 ノーベル賞作家のカズオ・イシグロさんが「ピーターラビットとフロプシー、モプシー、カトンテールや仲間たちおめでとう。君たちが見つけたのは、温かく居心地のよい日本の新しいお家、ハヤカワです。川上未映子さんのすばらしい言葉にのって、これからもっと元気にとんだり跳ねたりいたずらしたりできますよ。」とコメントを寄せたこの一大プロジェクトに、川上さんはどのような気持ちで臨んでいるのだろう? お話をうか…

2022/4/6

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ヘヴン (講談社文庫) / 感想・レビュー

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遥かなる想い

クラスで陰湿なイジメにあう僕と コジマの心の交流の物語である。 ひどく透明な雰囲気が著者独特の世界に 読者を誘う。 僕を虐める 百瀬、二ノ宮の心の壊れ方が 怖い…くじら公園での 二ノ宮たちの イジメに対する コジマの壮絶な抵抗には 圧倒される。コジマが見たのは 何だったのだろうか?ひどく心に痛い物語だった。

2018/11/21

テンちゃん

『ヘブン?❢』⇨『天国?❢』⇨『救われる場所は?❢』⇨『苛められ、暴力を振るわれ、なぜ、僕は、それに従うことしかできないのだろう』⇨『14歳!』o(>_<)o『同級生からの苛め!』⇨『相手の痛みを知る為の試練?❢』;(∩´﹏`∩);『自分の身は自分で守らなければならないの?❢』⇨『善悪の根源を問う❢』⇨『苛めは永遠になくならないのか?❢』『正解という解決策は未だに出てこない❢』⇨『大人社会』=『子供社会』⇨『子どもの良き鏡となりたい❢』考えさせられる作品!メッセージ力☆(๑•̀ㅂ•́)و✧4.8

2016/03/14

マシマロウ

ヘヴン、逆説的になんと悲しい言葉だろう。それを求めなければならないから、切ない。そして苦しい。確かに読んだはずなのに、なかなか言葉が続かない。読書は楽しいはずなのに、いつもは感じる高揚感がない。だからといって、読まなければよかったという後悔の念もない。この物語を心に刻み込んで、考えなければならないことが生まれる。これもまた読書の醍醐味なのだ。例えば、ヘヴンという言葉を用いたタイトルの歌には美しい歌が多いだとか、結局男より女の方が強いなあ、という感慨まで。そして何よりも、人間の本性とは?といったことを。

2018/11/26

ALATA

「私たちは仲間です」小さく折りたためられた手紙に僕とコジマの暗い、先の見えない闇が広がっている。前半はクラスから疎外される「僕」の行き場のない世界が綴られ読むのが辛かった。ヘヴンはどこにあるのか、何んなのか?周りの人がしっかり見てくれるそんな世界が出来れば…★3※月に一度、深く考えさせられる本がある。苛めはなくならない、母さんと歩く並木道の果てに白く光る向こう側がみえればいいな。

2023/10/29

おかむー

“楽しい読書”したいのならとてもお薦めはできない欝作品ですご注意を。『よくできました』。終始主人公「僕」の視点から、僕とコジマに降り掛かるいじめそのものよりも、僕の心の有り様と変化が描かれる。苦しみ迷う「僕」を軸として、理不尽を受け入れ意味を見出そうという信仰にも似た「コジマ」と善悪も意味も認めない容赦ない現実を突きつける「百瀬」という両極の存在こそがこの物語の本質であるのだろう。そして訪れるいじめの結末はやる瀬なく、斜視を治療して僕の見た世界の美しさは悲しく空虚なものなのだった。

2014/08/09

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