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木蓮荘綺譚 伊集院大介の不思議な旅 (講談社文庫)

木蓮荘綺譚 伊集院大介の不思議な旅 (講談社文庫)

木蓮荘綺譚 伊集院大介の不思議な旅 (講談社文庫)

作家
栗本薫
出版社
講談社
発売日
2012-05-15
ISBN
9784062772617
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木蓮荘綺譚 伊集院大介の不思議な旅 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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図書館でふと目にした一冊。まだ読んでいない伊集院があった~と喜ぶが…“最後の伊集院”でした。栗本さんのお得意な耽美で謎めいた空気をたっぷり纏った物語。内容の半分は伊集院のモノローグでは?まあ、いつものことで… それももう読めないのですね。夫の今岡清氏の解説にさらに悲しみを感じました。

2013/01/21

ぐうぐう

伊集院大介最後の事件、となってしまった『木蓮荘綺譚』。栗本薫はこれを最後の事件にするつもりは毛頭なく、最後になってしまったのは本作発表の翌年、彼女の命が尽きてしまったことによる。結果的にこれが最後の事件となったことは、読者にとって、何より栗本薫にとって残念で悲しい事実としてある。解説で今岡清が指摘しているように、三十年近くに及ぶシリーズの中で伊集院大介のキャラクターは変化をしている。本格ミステリの探偵らしく、精緻な推理を披露していた彼が、宿敵・シリウスの登場により、(つづく)

2021/09/02

はなん

薄暗い薄暮の中の物語。そしてまた、容赦ない厳しい物語でもあるなぁ、と感じた。悲しい物語ではある中で、最後アトムくんが「先生!」と駆け寄ってくる場面になぜかとてもほっとしている。アトムくんの先生に対する小言が唯一この物語で息を抜ける場面だった。伊集院大介最初の事件と最後の事件。その間に「天狼星」があることから明らかに変わったこのシリーズの世界を、解説で今岡清氏が語られて・・・。今更ながらシリウスの存在の大きさを思い知らされた。

2012/05/31

☆kubo

内容に覚えがあったので、単行本でも読んでいたんだな。最後の伊集院大介。栗本さんは好きな作家さんでしたが、最近はどうも表現がくどくてイマイチに感じていました。これも味といえばそうなんですが、本作も大変ノスタルジックでもうお腹いっぱいという感じ。だからラストで動機に説得力が出るんですがね。でもやっぱり伊集院シリーズは最初の頃の方が好きだったな。

2012/12/12

kaizen@名古屋de朝活読書会

不思議な旅という副題があるが,伊集院大介は近所を散歩するだけだ。 栗本薫らしい表現だろう。 伊集院大介は栗本薫自身だが, アトムくんも栗本薫かもしれない。 中心人物の木蓮荘の住人は,ピアノの先生。 お手伝いの老女との二人暮し。 子供の失踪事件と殺人事件。 ながく続く叙述の後に,急展開で事件が収束する。 文学と音楽の接点をうまく編み出している。

2011/06/13

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