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本ボシ (講談社文庫)

本ボシ (講談社文庫)

本ボシ (講談社文庫)

作家
曽根圭介
出版社
講談社
発売日
2012-08-10
ISBN
9784062773362
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本ボシ (講談社文庫) / 感想・レビュー

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nobby

なるほど!これは賛否両論分かれる…序盤から複雑過ぎず、程よく絡みあう展開に引き込まれるだけに、はっきりしないラストにモヤモヤ残る感じ。取り上げるテーマは幼児誘拐や冤罪と重いのだが、いい人役も悪者役も分かりやすく描かれる。警察捜査に組織故の歯痒さ感じるも、刑事達の解決への熱い想いに嫌味がないのが余計に切ない。そんな中、一番述べたかったのは単行本タイトルだった“図地反転”なんだと思う。取調べを行う・受ける双方、被害者家族、世間等それぞれの見方次第で180度変わる真実…

2017/04/18

はつばあば

初読み作家さん。凄い怖い本としか言いようがない。何が怖い?。警察が。尋問一つで加害者に。確かに幼児殺害や性犯罪は許し難い。しかし・・真犯人でなければ冤罪と再度の殺人を呼ぶことになる。又、ネットでのプライバシー侵害。これも性犯罪と同じ意味をもつのではないか。もう少し若ければ違うレビューをかけただろうが・・頭と心がついていかなくなった。いやいや時間をおいて再読しよう。

2017/08/01

ピエール

静岡県東部の駿東郡清水町で発生した幼女殺害事件。その事件を軸に過去の幼女殺害・行方不明事件や、過去の犯人の再審請求運動を絡めたりと物語の風呂敷は結構広がっている小説です。それを広げっ放しにしないでちゃんと畳んでくれるあたりが腹に落ちて面白く、どんどん読み進められました。そして最後のラスト。…あれ、おかしい。頁がここまでしかない。勝手に盛り上がってた熱が放出されない。どうしよう。。自分は最後不完全燃焼でこんな感じでしたが、この終わり方こそ最高、という方もいると思います。鼻、熱帯夜とは別系統の作品です。

2015/05/25

ミスターテリ―(飛雲)

ホシを上げてやる!警察は自信を持って犯人を逮捕する。そう思い込んで捜査に当たらなければホシをあげることはできない。ひとたび容疑者が特定されると犯人に間違いないと自白を強要、逮捕へと一気に突き進む。しかしそれが誤認逮捕、冤罪に。後半から過去の女児殺害事件が冤罪の可能性、本ボシをあげようとする元刑事、娘を殺された刑事、犯人とされた男、支援する弁護士のそれぞれの動きがテンポよく展開、後半はまさに息をもつかせぬ一気読みであった。最後に真犯人がわかりすべてが一件落着で終わるはずが・・曽根作品いつも楽しませてくれる。

2022/04/10

アリ子

これは登録数が少ないけどなかなか面白い本のパターンではないでしょうか。冤罪事件の真実って分からないですけど、この本も本当のところはどうなのかが気になって読ませられました。登場人物が多いと混乱することが多いけど、そのストレスも無く良かった。

2016/07/18

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