読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ

尼僧とキューピッドの弓 (講談社文庫)

尼僧とキューピッドの弓 (講談社文庫)

尼僧とキューピッドの弓 (講談社文庫)

作家
多和田葉子
出版社
講談社
発売日
2013-07-12
ISBN
9784062776011
amazonで購入する Kindle版を購入する

あらすじ

ドイツの田舎町に千年以上も前からある尼僧修道院を訪れた「わたし」は、家庭を離れて第二の人生を送る女性たちの、あまり禁欲的ではないらしい共同生活に興味が尽きない。そんな尼僧たちが噂するのは、わたしが滞在するのを許可してくれた尼僧院長の“駆け落ち”という事件だった――。紫式部文学賞受賞作。

尼僧とキューピッドの弓 (講談社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

aoringo

第一部はドイツにある修道院の尼僧たちの日常を描いており、第二部は尼僧院長の過去の回想。尼僧たちの生活はとてもおおらかで祈りのなかで生きるというより、いかにして円滑に暮らしていくかが大事で、尼僧同士のかけひきや率直なやり取りが人間らしく感じられた。最初はちょっと読みにくいかなと思ったが、言葉の選びかたが特徴的で印象に残るフレーズがたくさんあった。噛みしめるようにして読んで楽しめました。

2018/06/29

こばまり

なんと軽やかなフシギな小説なのだろう。読んでいる間ずっと、フワフワと夢見心地であった。人は人生というストーリーを生き、他者の生き方に興味を抱き、あまつさえ古今東西のお話を読む。人間とは何と物語を欲する生き物なのだろう。

2016/12/04

とりあえず…

特にこれといった目的もなく「知りたい」という欲求のまま、尼僧院という閉鎖的で時代に置き去りにされた空間に紛れ込んだ物書き。尼僧達(ドイツ人)に第一印象でつける漢字の渾名「透明美」「火瀬」「陰休」がユニークだ。物書きの目を通して見た尼僧院はイメージよりもずっと現代的なかしましさに満ちていた。ですが、尼僧達と物書きのやりとりは真っ直ぐで純粋で、それゆえのややこしさはあるものの、好ましく感じた。「修道院では年をとった方が勝ち」だそうですよ。

2015/01/22

sin

顔の見えない異国の登場人物に語り手が漢字の呼び名を宛てるからか、目的の見えない語り手の憶測と先入観が右往左往する様がそうさせるのか、語りたいことが理解出来ない前段と、その前段でおきざりにされた謎の部分が明かされる後半、しかし謎とは言っても語られてみればただの人生であることの肩すかし観。作者は一体何を語っているのだろうという宙ぶらりんな状態の侭、物語は終わるとも無く読み終えてしまった。

2014/05/18

そらお

前半と後半が全く印象が変わってしまった。前半は尼僧だけれど自由さを失わない彼女達に年齢を超えた“女子”を感じるた。対して後半の彼女に私自身はイライラしてしまった。そして、その対比にぐっと引き込まれてしまう作品。簡単に読める作品ではないが何度も読み込みたいと思う。

2013/08/24

感想・レビューをもっと見る