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飛水 (講談社文庫)

飛水 (講談社文庫)

飛水 (講談社文庫)

作家
高樹のぶ子
出版社
講談社
発売日
2013-10-16
ISBN
9784062776783
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飛水 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

「ずっと一緒だと言ったよな」「選んだ以上、ごちゃごちゃ考えない」そのくせ「好きだ」とすら言ってくれなかった男。こういう強さに女は引き摺られてしまうのだ。巷に溢れる「今ある生活は壊さない、上澄みだけを掬ったような」安っぽい不倫なんてクソ食らえ、と思わせる作品だった。読了後、すぐに再読させられてしまうこと必至。ああぁ。

2019/03/24

じいじ

舞台は飛騨古川。人気観光地・飛騨高山の奥隣の長閑で落ち着いた村である。人妻と妻子ある男は、むかし愛し合った者同士。物語は、そんな二人が老舗旅館で再会する。激しく雨が打ち付けるなかで、逢瀬の一夜を過ごすところから幕をあげます。過去の出来事が掘り起こされながら進行します。それが、まさに幻想の世界を見るようだ。高樹さんの恋愛小説は好きなのだが、もともとSFや幻想モノが苦手な私は、今ひとつ物語に入り込めなかった。高樹作品は7作目、マイベストの『透光の樹』を超える作品にまだ出会えない。

2018/11/05

お静

バスの転落事故で恋人を失った。その後脳の中の一点に恋人を刻み込んで生きてきた。脳梗塞で亡くなりお葬式までの間に二人は再会しあのころ過ごした古川、高山、利賀村の土地をまわるロマン溢れる作品だった。

2019/04/03

ひろっぴー

飛騨高山が舞台。時系列が分かりづらかったりしたが文章、単語、ひとつひとつが丁寧で優しくて熱情と言うか恋心と言うかいとおしさがこもっている。ノスタルジックで終盤はファンタジー。何十年もひとりの男に恋心を抱くなんて辰子が羨ましい。

2019/02/02

てふてふこ

主人公・辰子の魅力が解らない。妻は凡人だと芳ちゃんは言うが、借金肩代わりの件や猫化した妻の姿は辰子より素敵だと思うのだが。それに「追うと逃げる」の常識を無視。単身赴任から実家へ帰り、子供と公園へ行ったら不倫相手がそこに居た・・・なんて普通引くんじゃないか?希望としては辰子と芳ちゃんが結婚して、その後のお話を読んでみたかったです。

2015/01/08

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