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遠き落日(上) (講談社文庫)

遠き落日(上) (講談社文庫)

遠き落日(上) (講談社文庫)

作家
渡辺淳一
出版社
講談社
発売日
2013-12-13
ISBN
9784062776950
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遠き落日(上) (講談社文庫) / 感想・レビュー

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ももすけ

「大学新入生に薦める」より ① 昔、少年誌で「野口英世物語」を読んだけれど、随分イメージ変わったな🤔母のシカさんの努力と頑張りは尊敬に値する。本当に強い人だ。英世の苦労と努力、そして、徐々に階段を登っていくパワーはすごい。中国、アメリカ、そしてヨーロッパへ。残念なのは、特にお金にだらしない…借金ばかりで、それでも援助し続けるのは生来の人たらしなのかも…💦

2022/06/22

旗本多忙

幼名を清作、後の野口英世で刻苦勉励の末医学者となり、お札の肖像にもなってる人だ。会津の貧乏百姓の出で、幼少時に大火傷を負って片輪者となった清作は農業でなく学問で身を立てる決心をする。青雲の志は立派なものだが、果たしてその足跡はいかなるものだったか。この小説は良いも悪いも少し大袈裟に書きすぎじゃないのか。こんな無茶苦茶な人ってあり得ない。望むものはどんな手を使っても自分のものにする性格のようだが、不思議なくらい他人が親切にして力添えしてくれるのも英世が持つ魅力なのだろうが、普通なら嫌われますよ(笑)

2021/05/25

ビイーン

公平な視点で野口英世の偽らざる生の姿を描く。野口は今ほど環境の整備されていない明治時代に何の業績もなく単身渡米し、助手以下の単なる雑用係からスター研究員にのし上がっていく。現代人でもこれは真似できる事ではない。金にだらしなく人として最低な反面、寝る間を惜しむほどの驚異的な集中力と他者が根負けするほどの自己主張の激しさでパワフルに前進していく。そして金をむしり取られた支援者も、他者を圧倒する彼の魅力に憑りつかれて何度も金を工面してしまうのだ。下巻も楽しみ。

2019/04/27

しゃん

長らく積読状態であったこの本を読む。以前、劇場で観た同名の映画は野口英世の母シカをメインに描いていたという記憶であるが、本書は英世自身を中心に描く。子どもの時に読んだ英世の伝記では描かれていなかった英世の浪費癖、放蕩、自己顕示欲などには驚きとともに、私がこれまで持っていた英世像に変容を迫られた。しかし、それでも憎めない英世がそこにいて、これから彼がどんな活躍をするのか、下巻に進むのが楽しみである。それにしても、自らの財産を形に取るまで物心ともに英世を支え続けた血脇守之助など、明治人の大きさには圧倒される。

2020/05/05

金吾

伝記であるが、主人公に過剰な感情移入していないところが良かったです。しかし余りにも人格破綻しているように思われる部分は辟易しました。ただここまで身勝手で、一点集中の才能がなければあの境遇から業績をあげられなかったのだろうということは感じました。

2020/04/08

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