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醜聞の作法 (講談社文庫)

醜聞の作法 (講談社文庫)

醜聞の作法 (講談社文庫)

作家
佐藤亜紀
出版社
講談社
発売日
2013-12-13
ISBN
9784062777025
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あらすじ

さる侯爵が、美しい養女ジュリーを、放蕩三昧の金持ちに輿入れさせようと企んだ。ところが、ジュリーには結婚を誓い合った若者がいる。候爵夫人は、この縁談に胸を痛め、パリのみならずフランス全土で流行していた訴訟の手管を使う奸計を巡らせた。すなわち、誹謗文を流布させ、悪評を流して醜聞を炎上させるのだ。この醜聞の代筆屋として白羽の矢が立ったのは、腕は良いがうだつの上がらない弁護士、ルフォンだった。(講談社文庫)

醜聞の作法 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

まずはタイトルがなんとも秀逸。もっとも、邦題の『醜聞の作法』と併記された仏語題"La Cause Célèbre"とが微妙にずれているところは、どう考えていいものやら。装丁は文庫よりも単行本の方が上。中味もまた、書簡体と醜聞とを交えた実に凝った構成。そして、我々読者は最後に至るまで(あるいは後半は一層のこと)煙に巻かれるのである。冒頭のボーマルシェの引用といい、物語全体のスタイルといい、もう18世紀末のフランス文学かと幻惑されそうだ。物語の「時」と「場」は、まさに革命の兆しが現れ始めたころのパリである。

2018/05/09

カピバラ

ゴシップに振り回されるのは、時代や国が違っても同じなんだなー。描き方が巧みでした。

2014/07/24

ヨクト

佐藤亜紀さんの作品としては、書簡形式ということもあり、比較的ポップな文体でユーモアに富んだ内容だった。18世紀のフランスで、ゴシップ紙が民衆を炎上させる。そう、現代で言うところのTwitterというわけだ。ゴシップの中で描かれる内容と、真実の内容が二転三転してややこしかったが、最後には収まるべきところに上手く収まった感じです。

2016/05/19

feodor

ブルボン家の末期、ルイ16世の治世が始まったばかりの頃のパリが舞台。書簡体小説の形をとり、タイトル通り「醜聞」、つまりスキャンダルが中心的な話。作中では、あくまでも手紙とパンフレットしか登場しないのだけれども、そこに描かれるパリの姿など、ものすごくイマジネーションを彷彿とさせる。そして、人物が実にいきいきしている。あいかわらず、佐藤さんの本の洋物感の鮮烈さにびっくりする。

2014/01/15

あちこ

養い子を金持ちの狒々爺に無理やり嫁がされそうになった侯爵夫人が、誹謗文を書かせ、世間にばら撒いて世論から勝ちをもぎ取ろうとする。その代筆屋として白羽の矢が立ったのは、うだつの上がらぬ弁護士ルフォン。書簡と誹謗文で話が進むので、テンポがよく読みやすい。時代背景の説明等は全くないので、前知識がないとついていく事が難しいという、切り捨て方も潔い。最後は思いのほかすっきりでよかった。ただ、終盤がものすごく駆け足なのが惜しい!

2018/02/13

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