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海賊とよばれた男(上) (講談社文庫)

海賊とよばれた男(上) (講談社文庫)

海賊とよばれた男(上) (講談社文庫)

作家
百田尚樹
出版社
講談社
発売日
2014-07-15
ISBN
9784062778299
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海賊とよばれた男(上) (講談社文庫) / 感想・レビュー

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mitei

構成としてはメインの戦後GHQとのやり取りを見せた後、如何に国岡商店が出来てきたのかを書かれていたが、そこまでの人物が昔はいたのだなと感動した。中でも永遠の0の主人公宮部との邂逅は、作品を超えて感動した。また作品中の登場人物がそれぞれ人を育てると言う意識が強いなと感じた。多くの社員を教育した国岡も日田氏や銀行頭取などの多くの人から支えられていて、隔世の感があった。

2015/12/15

徒花

百田氏の作品は初めて読んだが、おもしろい。とにかくテンポがよく、用語もけっこう丁寧にわかりやすく説明してくれるから、当時(戦前~戦後)の情勢についての知識があまりなくてもスラスラと読み進めていける。まだ上巻しか読んでいないからなんともいえないが、まず敗戦後の奮闘振りを描写したあと、2章では過去にさかのぼって主人公・鐡造の半生を振り返っていく構成はなかなかキャッチーだ。また、『永遠の0』の主人公をさりげなく登場させる演出もなかなか心憎い。分厚い本だが、驚くほどスピーディに読めた。

2016/06/16

再び読書

最近読んだ本のキャラクターでは「隠蔽捜査シリーズ」の竜崎にかぶる。フィクションと実話の違いはあるが、原理原則に則り、強い信念を持って事にあたる。特にトップとしては心強く、自信を持って仕事が出来る。零戦のパイロットが宮部と言う遊びも気付くとおもしろい。しかし、いつの世も利権に群がる人間の醜さに嫌気がさす。当然それに打ち勝つカタルシスが、この本の面白さでもあるのですが。まだセブンシスターズではない頃の外資や、GHQも最近とんと聞かないので、逆に新鮮に感じます。今彼程滅私の心を持った政治家がどれだけいる?

2015/11/16

佐々陽太朗(K.Tsubota)

白人に隷属し、白人に資源を提供すべき国とみなされていた近代アジアにあって、気骨と誇り高い経営理念を持って世界に挑んだ経営者・出光佐三の物語を読み、眼に涙が溢れ、心には力が漲る思いであった。白人支配が強い世界の中にあって、決して強い者におもねることなく、卑屈にならず、日本人としての矜持を胸に敢然と世界に挑んだ経営者の生き様を私は深く胸に刻み込みました。私にとって『鼠』(城山三郎)、『お家さん』(玉岡かおる)に記された鈴木商店の大番頭・金子直吉と本書の出光佐三の二人は尊敬する経営者です。さて、下巻を読もう。

2014/10/24

zero1

経営者とは?企業とは何のために存在するのか? 石油を扱う国岡は、彼らしくその答えを示してくれる。 タンクから汲み出しの苦闘。 召集された社員にも給料を払い続ける選択。 「社員は家族」だから経営が苦しくても解雇なし。 出勤簿や定年もなし。 商売とは何か? 社長と呼ばれる人たちは、本書を机に置いたらいい。 ピンチに陥ったらこの本を読むのだ。 百田は発言こそ支持できないが、作品は読みやすく面白い! 本屋大賞に選ばれたのは妥当な選択。

2018/10/20

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