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浮世絵ミステリーゾーン (講談社+α文庫)

浮世絵ミステリーゾーン (講談社+α文庫)

浮世絵ミステリーゾーン (講談社+α文庫)

作家
高橋克彦
出版社
講談社
発売日
2010-04-20
ISBN
9784062813570
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浮世絵ミステリーゾーン (講談社+α文庫) / 感想・レビュー

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Ayumi Katayama

きっかけは写楽だった。だが、この本に写楽はほとんど登場しない。数頁は割かれているものの、そこは「なぜ写楽ばかりがもてはやされるのだ」という怨みごとで埋め尽くされている。▼この本が写楽を取り上げていないことを非難しているのではない。むしろ、逆だ。写楽の章にたどり着いたときには既に著者の感性に洗脳されているので、うんうんというような調子で読むことなる。▼お気に入りさんから教えられた。「写楽を知る前に浮世絵を知りなさい」と。今この本を読み終えてなるほどと思う。浮世絵の世界の広さと深さに圧倒される。

2018/01/22

たくのみ

大学で浮世絵について講義するほどの研究者だった高橋克彦さん。「絵暦」に隠された、太陰暦の暦。双六絵に見る身分制度の縛り。浮世絵はすべて女性の「玩具絵」という見方。浮世絵に隠されたミステリーを読んでいくのは楽しい。デビュー作が写楽殺人事件だったのに「写楽はあんまり好きじゃない」理由、六大美人絵師、五大役者絵師、写楽別人説、高橋さんの深みある解説に、浮世絵の見方か変わるのは間違いない。豊国、国周、国芳といった高橋さんがハマる絵師の作品がもっと見てみたい。

2015/02/28

果てなき冒険たまこ

浮世絵好きな作家が書いた浮世絵に関する本なので喜んで読んでみた。若いときから興味を持ったらしくもう長年研究してるらしい。この数年であ、面白いかもと思って見ている自分とは当然知識幅も見方も違うんだろうけど共感するところが多い。長年研究してる人にも自分のようなまだライトな閲覧者にも十分な興味を抱かせる浮世絵ってやっぱり楽しい。ただ自分の著作にもあるらしいけど写楽の正体はなんてのは浮世絵の本質とは全く別なので全然興味ないんだけどね。

2024/01/27

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