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永続敗戦論 戦後日本の核心 (講談社+α文庫)

永続敗戦論 戦後日本の核心 (講談社+α文庫)

永続敗戦論 戦後日本の核心 (講談社+α文庫)

作家
白井聡
出版社
講談社
発売日
2016-11-18
ISBN
9784062816519
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永続敗戦論 戦後日本の核心 (講談社+α文庫) / 感想・レビュー

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佐島楓

第二次世界大戦の「敗戦」を認めずに、「終戦」と位置付けてきたことに端を発する嘘と欺瞞に満ち満ちた日本の政権史。世界中のパワーバランスが急速に変化する今こそ過去の事実を総括すべきではないのか。歴史の証言者がこの世から去りつつある現実があるからこそ、最後のチャンスであるように思う。

2019/01/20

かふ

加藤典洋『敗戦後論』を論を受けて、日本の敗戦が米軍(GHQ)の従属国となることで天皇制を維持してきたこと。それは連合軍の「無条件降伏」を受け入れたものだが日本統治のために天皇制は維持されてきた。そのことで日本の主権は占領国によっても変えられなかったとする「主権(天皇制)の維持」が政権に勘違いを起こして「敗戦」を「終戦(天皇の玉音放送によって終わらせたと国民に思わせる)」と言い直す。永続的に敗戦などしていないという勢力が対米従属のまま「神州不敗」神話を信じてしまい、米軍の傘の中で経済発展を遂げてきた。

2021/09/24

tsu55

「敗戦」を「終戦」と言い換える欺瞞。 ポツダム宣言を受諾した事実を意識の中から消し去ろうとする。そして敗戦が永続する。そしてこのツケを払わされる時がいつかきっと来ると思う。(今もツケは少しずつ払わされているのだが、もっと手痛い目にあわされる時がくると僕は考えている。)

2020/09/17

猫丸

日本の支配層はアメリカによる「戴冠」を経たものに限られる。そしてアメリカの国益を損なう線に触れるや否やその行動にストップがかかる仕組みになっている。そう、そこまでは想定内。本書読後に浮上した疑問は大衆とアメリカの関係。為政者の欺瞞に安易に同調するほど大衆には自律性が欠けているものだろうか? 親米右翼という思想的奇形に無自覚な層が国民のどれほどを覆っているのだろうか? どうも気になってしまう僕の弱点は若い頃に根付いた吉本思想だとの自覚はあるんですが。まさか、みんなアメリカを「同盟国」と思っているのかな?

2019/01/09

ステビア

敗戦の否認と忘却

2023/11/07

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