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天駆ける皇子

天駆ける皇子

天駆ける皇子

作家
藤ノ木陵
對馬 有輝子
出版社
講談社
発売日
2010-01-13
ISBN
9784062828123
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天駆ける皇子 / 感想・レビュー

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宇宙猫

★★★ 推古天皇の腹違いの弟穴穂部王子が大王の座をねらい誅されるまでの話。本が薄いのに、蘇我の仏教を広めるために利用される韓の工人の話を挿みながらだから、内容が薄い。祖国を離れ技術を極めようとする工人の話は面白かったけど、王子が大王になりたいと思った経緯なんかを もっとじっくり読みたかった。

2019/05/23

びっぐすとん

図書館本。初読作家さん。手に汗握る感じで面白かった。この時代面白い。ただ天皇家の系図と漢風諡号は付けて欲しかった。この皇子は何天皇?と調べるのが手間だった。この時代の天皇は骨肉の争いを繰り広げ、異母兄弟で殺し合い、臣下すら王族の命を取るのに躊躇がない。宅部皇子のように継承権もない皇子など生まれても意味がないというのも判るし、穴穂別皇子も世が世なら必要とされる大王になれたのかもしれないと思うと切ない。安全な道を外れなかったかのような泊瀬部皇子も結局は暗殺されちゃうし、この時代王族に生まれるのも命懸けだな。

2019/09/21

さなだ

図書館 なんだか、かなしかった…。ホントに駆けてったよ穴穂部皇子。宅部(やかべ)も伯瀬部(はつせべ)も、それぞれ好き。 長順と安可根のやりとりが好きだった。

2012/05/27

ノラ

図書館本。 表紙に惹かれて。大王の座を誰よりも渇望し、相応しいだけの力量も持つ欽明天皇が皇子・穴穂部と、鞍作りを命じられた韓の刀装工の二視点から話は進む。崇仏を巡って揺れ動く倭を背景に奇妙な運命が交錯する様は面白い。学校で習う歴史の教科書では、たった一行で収まる出来事にも、ドラマがある。どうして、張順は穴穂部皇子にあそこまで執着するのかと思えば、そういうことか。鞍は収まるべきところに収まった。悲しくも呆気ないが、厭味はでないさっぱりとした読後感。 面白かった。

2018/02/27

コケモモ

古代史を好きになるきっかけの一つになった本です。普段時代小説読まないのですが、これはすごくあっさりしていて読みやすい。それから主人公の穴穂部皇子だったり宅部皇子の描写だとか感情移入がするっとできて、とても悲しかったけど面白かったです。合間合間に藤ノ木古墳の馬具のお話についても、歴史に名を残さなかった工人の熱だったり魂だったりを感じられて、あの時代、確かに人々は「生きてた」と感じることができて愛おしくなります。いろんな方に読んでほしい...

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