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私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

作家
平野啓一郎
出版社
講談社
発売日
2012-09-14
ISBN
9784062881722
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あらすじ

嫌いな自分を肯定するには? 自分らしさはどう生まれるのか? 他者との距離をいかに取るか? 恋愛・職場・家族……人間関係に悩むすべての人へ。小説と格闘する中で生まれた、目からウロコの人間観! (講談社現代新書)

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私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書) / 感想・レビュー

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抹茶モナカ

分人主義の入門書。著者が創作活動の中で行きついた考え方。処世術として魅力的で、可能性も感じる。ただ、新型うつ病を分人レベルで病んでいる、という説明は、納得行かないところ。ちょっと乱用すると危険な感じもした。

2015/01/12

ケイ

ドストエフスキーについてのシンポジウムを聴講して彼が話すのを聴いた時に『分人』についての語りの明瞭さに感心し、読みたいと思った。今回の読書でも、極めてわかりやすく書かれているために、理解に苦労せず、頷きながら読んだのだが、ではそれを説明してみろと言われるとうまく言えない。平野啓一郎氏は非常に知的で、それを語るすべを持った秀才だと思う。彼は小説よりむしろこういった分野で輝くのではないか。『私たちは最初、手探りで社会的な分人のまま挨拶を交わし、クリエイター同士というグループ向けの分人まで進んだところで(続く)

2018/05/04

KAZOO

むかし、といっても20年前くらいですが、経済学の岩井克人先生が人と人との間に関心があって書かれていた評論を読んで、その後心理学の木村敏先生の著書を何冊か読みました。それに関連した内容でこの本はその心理学的な分析を今の人にもわかる言葉で語ってくれています。非常にわかりやすさがあります。最後に補記ということで「個人の歴史」という小論が参考になりました。

2016/09/11

なおうど

対人関係ごとに見せる複数の顔が、すべて「本当の自分」である。恋人との分人、両親との分人、職場での分人、趣味の仲間との分人は必ずしも同じではない。ネットでのみ交流する人も含まれるし、小説や音楽といった芸術、自然の風景など、人間以外の対象や環境も分人化を促す要因。一人の人間は、複数の分人のネットワークであり、そこには「本当の自分」という中心はない。人間関係に生き辛さを感じる私が分人という考え方で肯定的に受けとめられる快感を覚えた。本当の自分とは幻想で関係ごとに違って当然なのだということに気づかせてくれる。

2017/11/20

KAKAPO

「平野啓一郎さんは、心理学者でも精神科医でもなく一人の小説家である…」平野さんは私たちが「他者から本質を規定されて自分を矮小化されることを恐れている」と書いている。私たちは、コミュニケーションを交わす相手ごとに、その相手にフィットした自分の中の「分人」を発動させ、適応することによって、人間関係を円滑にし、人生を楽しんでいる。平野さんは、世間から小説家と規定されているが、この本で「分人」という単位を提案する姿は、紛れもない心理・精神の探求者であり、私は、大きなパラダイムシフトの兆しを予感します。

2017/05/13

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