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私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

作家
平野啓一郎
出版社
講談社
発売日
2012-09-14
ISBN
9784062881722
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「私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)」のおすすめレビュー

「原因を自分のなかに探してしまう」「マウンティングされやすい」「LINEの返信ができない」…タイプ別人間関係攻略法!

「職場で機嫌の悪い人がいると気になる」「人と長時間一緒にいると、疲れてしまう」「小さなミスに気づいて仕事に時間がかかる」…そんな人は、些細な変化を敏感に感じとってしまう繊細さん(HSP/Highly Sensitive Person)かもしれません。と、解説するのはカウンセラーの武田友紀さんの『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』(飛鳥新社)だ。本書は発売から約3年経った今も売れ続け、50万部を突破している。

「気にしすぎだよ」「考えすぎじゃない?」「そんなの、誰だって多かれ少なかれ我慢してることだよ」なんて言われてぐぬぬとなったり傷ついたりしたことのある人たちの多くが、この本を手にとって救われたことだろう。だが、「繊細さん」という言葉が浸透しつつある今も「そんなの、いいわけだ」と言ってくる人もいるかもしれない。あるいは「自分も細かいことが気になっちゃうし考えすぎてしまうけど、繊細さんってほどじゃないし、やっぱり我慢が足りないのかな…」なんて気に病んでいる人も多いのではないだろうか。

①HSP(繊細さん)というほどじゃない…

2021/6/12

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私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書) / 感想・レビュー

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抹茶モナカ

分人主義の入門書。著者が創作活動の中で行きついた考え方。処世術として魅力的で、可能性も感じる。ただ、新型うつ病を分人レベルで病んでいる、という説明は、納得行かないところ。ちょっと乱用すると危険な感じもした。

2015/01/12

けんとまん1007

人間にはいろんな面がある。と、言うことに異論を挟む人は少ないと思っている。もちろん、その密度は違うだろう。時、場面、相手、いろんな要素がある。成長という観点もある。そういうところを「分人」という視点で明確にすることで、随分、解りやすくなったと思う。そうすると、もののとらえ方も変わるし、生き方にも変化がでるチャンスが増えると思う。何より、今のこの時代、生きやすくなるのではないだろうかと思う。これくらいの視点の変化を、今の政治家・官僚・経済界の人に求めるのは酷なんだろうな。

2013/10/06

KAZOO

むかし、といっても20年前くらいですが、経済学の岩井克人先生が人と人との間に関心があって書かれていた評論を読んで、その後心理学の木村敏先生の著書を何冊か読みました。それに関連した内容でこの本はその心理学的な分析を今の人にもわかる言葉で語ってくれています。非常にわかりやすさがあります。最後に補記ということで「個人の歴史」という小論が参考になりました。

2016/09/11

chinayo

頭の良い人が書いた新書らしい本。人間関係に悩む人、と帯に書いてあるのを見ると、ここ最近の傾向で、いつも誰かと繋がっていなければならないという観念に囚われている人達にあてた色んな顔を持っていいんだよ、というメッセージのような気がする。

2017/07/27

ケイ

ドストエフスキーについてのシンポジウムを聴講して彼が話すのを聴いた時に『分人』についての語りの明瞭さに感心し、読みたいと思った。今回の読書でも、極めてわかりやすく書かれているために、理解に苦労せず、頷きながら読んだのだが、ではそれを説明してみろと言われるとうまく言えない。平野啓一郎氏は非常に知的で、それを語るすべを持った秀才だと思う。彼は小説よりむしろこういった分野で輝くのではないか。『私たちは最初、手探りで社会的な分人のまま挨拶を交わし、クリエイター同士というグループ向けの分人まで進んだところで(続く)

2018/05/04

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