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トウ小平 (講談社現代新書)

トウ小平 (講談社現代新書)

トウ小平 (講談社現代新書)

作家
エズラ・F. ヴォーゲル
橋爪大三郎
出版社
講談社
発売日
2015-11-19
ISBN
9784062883450
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トウ小平 (講談社現代新書) / 感想・レビュー

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なにょう

面白かった。中国学科に入るような学生はもちろん、教養として読んでおいて損はない。★毛沢東は偉いのか?偉いけど逆らったら恐ろしい。だからみんな本当のことをいえない。毛さん猜疑心も強いし。鄧小平さんはその点、色々苦労もし、多方に耳を傾けるよね。★あからさまに毛沢東のメンツをつぶすわけにもいかず。ソ連でのスターリン批判の修正主義が起これば、スターリンに相当する毛沢東を批判できないからソ連と仲たがいして米国と接近したり。改革開放に路線変更も、建前上は毛沢東の路線は継続中ということになっている。面白い。

2018/03/11

たみ

ヴォーゲル著[現代中国の父 鄧小平]本編の普及版、入門用、または補完のインタビュー、聞き手は橋爪大三郎。本編は中国・香港・台湾で100万部以上の売上ということで気になりますが、内容ががっつり学術書1200pとのことで私のようなパヤパヤパンピーにはちょっと…こちらの新書はインタビュー形式なので読みやすく、脚注配置もめちゃんこ親切。キーパーソンを核に進んでいくので大躍進→文化大革命→改革開放→天安門事件の流れもスィ~ッと掴めた気がします…気持ち大事!「社会主義市場経済」なんて完璧に??なので勉強になりました。

2016/04/11

masabi

改革開放路線を定めたトウ小平に関する対談である。基になった本が同名のタイトルで1000pを超える大著でなかなか手に取ってもらえないため、その内容のエッセンスが本書である。毛沢東からの信任が厚く、実務・思想・軍事・政治家として優れた手腕を発揮した。共産党支配が維持されている理由として、広大な領土を治め秩序を樹立維持してきた実績と長期にわたって高度経済成長を実現したことの2点がある。党が法律を超えているために腐敗は構造とまでいえるものになっている。

2015/12/25

よしひろ

ソ連におけるゴルバチョフがそうであったように、改革開放路線を行った鄧小平はユニークな存在として際立つ。激しい権力闘争の中リーダーとなった彼がどんなことを考え、中国をどんな国にしたいと思ったのか、興味深い一冊。

2016/03/13

れぽれろ

東アジア史家で大著「鄧小平」の著者であるヴォーゲルに対し社会学者橋爪大三郎がインタビューを行う一冊。鄧小平の各時代の動きを追いつつ中国現代史を俯瞰する対談本になっています。3度に渡り毛沢東に罷免されながらも毛沢東とは敵対せず優秀な実務家として活躍し続けた鄧小平は、毛沢東の死後改革開放路線を取り現在の経済発展に至る道筋をつけた政治家。天安門事件を巡る評価が印象的で、武力による虐殺も辞さない構えがその後の政治的安定と経済発展に繋がったという考え方については、大国における政治の難しさについて考えさせられます。

2016/02/27

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