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未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)

作家
河合雅司
出版社
講談社
発売日
2017-06-14
ISBN
9784062884310
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「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)」のおすすめレビュー

「救急車を呼んでも来ない!?」少子高齢化の先にある恐ろしい未来をマンガで学ぶ『未来の年表』

『マンガでわかる 未来の年表』[漫画:水上航、監修:河合雅司(『未来の年表』講談社現代新書)]

 厚生労働省の人口動態統計(速報)によると、2019年の出生数が90万人を割る見込みとなった。国立社会保障・人口問題研究所は2017年の時点で、2019年の出生数を92万1000人と推計しており、90万人を割るのは2021年と予想していた。想定より早いスピードで日本の人口減少が進んでいるのだ。

 少子高齢化が日本の未来にもたらす影響は計り知れない。その未来に起こりうることを「年表形式」で提議してきたのが、作家・ジャーナリストの河合雅司さんの「未来の年表」シリーズだ。

 近い将来、地方都市から喫茶店や百貨店がなくなり、銀行がなくなり、病院さえもなくなり、やがて今ある47都道府県を「維持」することさえ厳しくなる。さらに、一時的に激増する高齢者さえやがて減り、一極集中で栄華を極めた東京も2020年代には人口減に転じるというのだ。

 データを元にした予測によると、これらは現実となって起こりうる可能性が極めて高い。しかし、私たちを含めて国民、あるいは日本政府もこの事態…

2019/11/27

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2022年「ひとり暮らし社会」が本格化、2039年には深刻な火葬場不足!? 人口減少日本でこれから起きること

『未来の年表 —人口減少日本でこれから起きること(講談社現代新書)』(河合雅司/講談社)

 近頃は地方都市だけでなく東京通勤圏のベッドタウンでも、道行く人に高齢者が多かったり、商店街にはデイケアや訪問看護の施設が目立ったりするようになってきた。一方、かつては若いフリーターの受け皿だった都心のコンビニや外食チェーンでは、店員が外国人というのもよくある風景だ。「日本は世界でトップクラスの少子高齢社会」といわれて久しいが、そんな日常のひとときに「少子高齢化による労働者不足」という現実をみせつけられる。

 社会では子育て支援や男女の出会いの場づくり、女性や外国人の活用などさまざまな対策や取り組みが行われているが、どうやら現実はそんなに甘いものではないらしい。というか、もっとちゃんと考えないと超ヤバいことになる…『未来の年表 —人口減少日本でこれから起きること(講談社現代新書)』(河合雅司/講談社)は、私たちの呑気な頭にガツンと衝撃を与える一冊だ。

 本書では人口減少社会の近未来の日本がどうなるのか、年次カレンダー形式で克明に描き出す。2017年現在の「おばあ…

2017/6/16

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1万人が選んだベストビジネス書! 2017年下半期大賞は『未来の年表』

新刊ビジネス書の情報誌『TOPPOINT(トップポイント)』が、1万人以上の読者アンケートを行い、第27回「TOPPOINT大賞」(2017年下半期)を発表した。

■2017年下半期大賞は、現実的な将来予測が書かれた『未来の年表』に決定!

 多数の候補ビジネス書から今回の大賞に輝いたのは、『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』(河合雅司/講談社)。  国内人口の将来推計に基づいて、日本の未来に起こり得る問題を年代順にまとめ、その対応策を具体的に記した書籍だ。すでに40万部以上の販売を記録しているこのベストセラーが、今最も有用な新刊書として大賞に選出された。

『未来の年表』(河合雅司/講談社)

【ダ・ヴィンチニュースのレビューはこちら】

 日本経済は現在、少子高齢化に伴って国内需要の減退や働き手の不足など、さまざまな課題が顕在化している。将来の問題を想定して、それに対してどう向き合えばよいのか? 経営者やビジネスリーダーだけでなく、幅広い世代にとってこれからの行方を予測する“参考書”となったことがうかがえる。

大賞受賞の本書に投票した読者のコメント(…

2018/1/29

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日本中を席巻!ケント・ギルバートの啓蒙本はなぜ売れている? 2017年上半期ベストセラー新書と下半期ヒット予測

 2017年上半期のベストセラー新書(ノンフィクション・教養)にはどんな作品がランクインをしたのか? その興味深い結果は別表をご覧いただくとして、その上半期ベストセラー新書(※)の中から、ヒットの理由が異なる注目の3冊を紹介しよう。

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 最初に紹介するのは、『応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱(中公新書)』(呉座勇一/中央公論新社)だ。「応仁の乱は、ほとんどの人にとって実態がわからない。ですからその知りたいという知的欲求に応えたことでベストセラーになったわけです」(内田氏)。

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 本書は11…

2017/8/7

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未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

今後、段階的に進んで行く人口減。そして加速度を増す老齢化。これらは避けることのできない日本の未来像である。本書はそのことに伴う危機的状況を警告する。原宿が巣鴨のとげぬき地蔵通りのようなシルバー街道になる、などは笑って済ませるが、街のゴーストタウン化や医療崩壊など真の危機があらゆるところに噴出する。著者は解決策も提案しているが、その中の一つに老齢の定義を現在の65歳から75歳にというものがある。たしかにそうすれば、一気に解決するかもしれない。しかし、元気に働けて充実感を得られる人はいいが、一方で⇒

2020/10/06

鉄之助

世界最速で「超高齢社会」に突入してしまった日本。「おばあちゃん大国」、「老老介護」、「認認介護」(認知症の高齢者が認知症の高齢者を介護)など暗い話ばかりが延々と続く。これが、近未来の日本の真実、「未来の年表」なのだ。実態が具体的統計などで裏打ちされている。肝心な処方箋で、おもしろかったのは、「低家賃の高齢者住宅」を国などが整備する。新天地で青春を取り戻す。「知の巨人村構想」など。いづれにしても、国や地方自治体を当てにせず、いかに元気で生き抜くかが、勝負だろう。

2024/01/06

mitei

この国が将来直面するであろう問題に真っ向から取り組んだ一冊。と同時に今の若者が確実に遭遇するであろう問題で興味があった。たしかに周りを見ても年々子供が居なくなって高齢者が増えて来ているように感じるし、人口も減って来ているなぁと言うのも感じる。この問題に完全に対応しようと思うと、著者の言う通り長い目で政権が変わろうと対策部門が必ず必要と思うし、若い人が入らないといけないと思う。中々難しいなぁ。

2018/04/10

hit4papa

様々な統計数値から今後の日本を予想するものです。年表としてあらわしていて、「2039年深刻な火葬場不足」、「2115年日本の総人口5055万5000人」といったように、読み進めると衝撃的を受けてしまいます。少子高齢化の弊害として、労働の問題、大学の問題、企業経営の問題等々を取り上げていて、数値があるゆえに強烈な説得力があります。深刻な将来に向けて、著者の提言に興味深々です。コンビニに代表される24時間のサービスを享受するのを諦める、街をコンパクト化して人々の暮らしを集約するといった処方箋は共感できました。

2018/08/20

ehirano1

2017年に刊行で2023年の今になって後出しジャンケンみたいな感じで読む羽目になりましたwww。概ね予想は的中といったところですが、やはりコロナだけは予想外(害)のファクターでしたね。そして、コロナこそがゲームのルールチェンジをもたらすスイッチになったような感があります。だけど、そんなこんなも人類はきっと乗り越えていくんだと信じたいです。

2023/08/02

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