読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ

不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか (講談社現代新書)

不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか (講談社現代新書)

不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか (講談社現代新書)

作家
鴻上尚史
出版社
講談社
発売日
2017-11-15
ISBN
9784062884518
amazonで購入する Kindle版を購入する

あらすじ

太平洋戦争末期に実施された“特別攻撃隊”により、多くの若者が亡くなっていった。だが、「必ず死んでこい」という上官の命令に背き、9回の出撃から生還した特攻兵がいた。その特攻兵、佐々木友次氏に鴻上尚史氏がインタビュー。飛行機がただ好きだった男が、なぜ、絶対命令から免れ、命の尊厳を守りぬけたのか。命を消費する日本型組織から抜け出すには。

不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか (講談社現代新書) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

まるけん

ずーーーっと読みたかった本。面白かった。特攻隊が違った方向から見えた本。9回も特攻作戦に参加する不死身の兵士。こんだけでそそられますがな。陸海軍とも初期の頃は特攻作戦を成功に導くため、この作戦が世間に認知されるため…。特に技量に秀でたパイロットを送り出していたと。しかし、何度も爆弾を敵艦に当てる方が、たった一度きりの特攻よりも戦果をあげられるはず、という考えを持つ優秀なパイロットもいた。何度も生きて帰ってくる優秀な男達には、いつしか『死』のみを目的とした出撃命令が下される…。ふぅぅ。次は黒川作品へっと。

2018/04/29

kinkin

太平洋戦争時9回特攻に出撃し、9回生き延びた陸軍第一回の軍神と呼ばれた特攻隊員の佐々木氏。著者は高齢の佐々木氏にインタビューし当時の記録や証言をもとにこの本をまとめている。特攻というとなにか自分で志願してという印象があったがそれは上官や将校の命令であったこと。それが優秀なパイロットや機体を一度に失う愚かな作戦であること。死んだことになっている佐々木氏を殺すということまで計画されていたこと。その作戦を決めた将校たちの多くは早々と引き上げていたことなど、読んでゆくうちにあまりの理不尽さに怒りが湧いてきた。

2018/01/05

桜父

鴻上尚史さんは初めて読む作家さんでした。特攻=死の命令を9回も反抗し、生き残った「佐々木友次」さんの半生とインタビュー。戦争当時の軍の無能さと愚かさを良く書いてくれたと思います。軍の派閥争いで、嫌いだからと、海軍に陸軍の司令官を送る等、負けて当然の行いをしていた軍は改めて負けて良かったと思いました。若い兵士を死に追いやって、命令した上官が生き残る理不尽さを想うとやり切れない思いがいっぱいになります。この佐々木友次さんを題材にした小説「青空に飛ぶ」も読みたいと思います。

2018/04/13

えちぜんや よーた

特攻兵の話ではなくどこかの国で開催を予定しているオリンピックの話かと思った。「科学技術の軽視」・「人力はタダと思っている図々しさ」・「やる意味よりもやること自体が好きな儀式偏重の精神」。どこかの組織委員長さんや知事さんに議員さん。みなさんどう見ても自分よりも太平洋戦争に近い世代なんですが「ご都合主義の敢闘精神」は70年やそこいらでは変わらないことがよく分かった。もちろんお三方はオリンピックの期間中、それぞれの報酬は返上して50℃は超えるであろうアスファルトの上でボランティア活動の陣頭指揮を取るんですよね?

2018/08/23

あかは

なんとまあ自分の無知さに驚いた。そして、空軍がなかったことにも驚いた。有名な零戦や桜花は海軍所属、この本に出てくるのは陸軍所属。特攻兵の遺書などをみる機会があるが、あれすら本心を語れないとはどういうことか。日本は特攻を美化してるんじゃないか。戦争は悲惨なものだけれど、特攻は全員が志願したわけではなくて、騙しうちだったり、せざるをえなかったり。その心境は死の淵にたった人にしかわからないだろう。一体どんな気持ちで。この本は陸軍所属の特攻兵佐々木さんのことを語った本だから、触れられていないけれど、(続く)

2018/09/16

感想・レビューをもっと見る