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食魔 岡本かの子食文学傑作選 (講談社文芸文庫)

食魔 岡本かの子食文学傑作選 (講談社文芸文庫)

食魔 岡本かの子食文学傑作選 (講談社文芸文庫)

作家
岡本かの子
出版社
講談社
発売日
2009-02-11
ISBN
9784062900409
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食魔 岡本かの子食文学傑作選 (講談社文芸文庫) / 感想・レビュー

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いつも

短編小説の中では「鮨」が心に深く刻まれた。色、香、味という滴が想い出という建造物を支えているところにプルーストと類似した巧緻きわまる描写が施されている。自分史の多彩な流れの中に読者を踏み込ませ〈意識しない一つの気持ちの痺れた世界〉に浸れるようにしているのは、産湯につかっていた記憶を蘇らせ、残っている温かい親心に手をあてて、生涯を味わい返すことを著者が願っているからだと思う。153〜241頁は随筆。濃厚で洗練された文章は五感によって確かめられる様々なものを吸収していて食べものが魅了する街の味を教えてくれる。

2013/11/26

メタボン

☆☆☆★ 岡本かの子の小説作品には食そのものを題材にしたものが多い。本作品集はそれに加えてエッセイも収録。特にパリにおける食文化の記述が多い。岡本かの子の食についての表現は、美味しそうというよりも、何やら官能的な印象を受けることが多い。まさに食魔(グルメ)という表現は言いえて妙だと思う。長編小説「女体開顕」の食事に関する場面の抜粋も良かった。

2017/11/13

ふぁるく

図書館本。初読み作家。のはずでしたが、「鮨」はどこかで読んだ気がする。食にまつわる小説と随筆を収録。「家霊」「鮨」の2作品が読めただけでも満足。随筆は当時の健康、栄養学がどういうものだったか知る点で面白かったです。

2017/06/15

志波昌明

「家霊」は、年老いたかんざし職人とドジョウ料理店の女主人の心の交流を描いた短編。これまで何回か読んでるけど、何回読んでもいい。2人の間には何もないんだけど、代金の代わりにできの良いかんざしを女主人に送る職人と大事にとっている女主人の心の動きが魅力的。「鮨」の客と店の跡継ぎの女性との話も良かった。後半は食べ物についてのエッセイだけど、ヨーロッパを贅沢三昧に旅をしていた様子が垣間見られてうらやましかった。

2017/07/12

もなおー

岡本かの子の、食にまつわる小説と随筆を纏めた一冊。小説に関しては今更言い添えることもないけれど、随筆の方は軽い語り口と率直な視点で、かなり印象が変わって見える。

2016/07/31

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