読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

現代沖縄文学作品選 (講談社文芸文庫)

現代沖縄文学作品選 (講談社文芸文庫)

現代沖縄文学作品選 (講談社文芸文庫)

作家
大城立裕
又吉栄喜
目取真 俊
安達 征一郎
大城 貞俊
崎山 麻夫
崎山 多美
長堂 英吉
山入端 信子
山之口 獏
川村湊
出版社
講談社
発売日
2011-07-09
ISBN
9784062901284
amazonで購入する

現代沖縄文学作品選 (講談社文芸文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ハチアカデミー

多彩な沖縄の作家を集めたアンソロジーであるが、やはり目取真俊「軍鶏」がずば抜けた傑作。敗者として、勝つことの出来ない者として描かれる少年の悔しさは、沖縄という場所をも表象している。オーラルなウチナーグチ(沖縄方言)で語られる崎山多美「見えないマチからションカネーが」も異色作品。意味が分かる/わからないの境界を越えて、伝わる作品足り得ている所が不思議な短編である。次点として、私小説風の山之口貘、戦争文学の集られざる側面を描く大城立裕、沖縄とフィリピンをつなぐ崎山麻夫の作品が印象に残る。良いアンソロジー。

2013/03/18

otmsy

「沖縄」を前にしたとき、いかなる態度を取ればよいのか。歴史と社会問題の知識が互いの橋渡し的な役割を果たすこともあるだろう。だが、小説の読後感として残るのは、ひた隠しにしてきたはずの他者性であり、異質性だ。可視化された彼我の隔たりの大きさに、共同体とは想像の産物ではないかと思ってしまう。同情や無関心を使い分ける私の態度を告発するかのような小説群に冷や汗をかく一方で、影の部分を見ることはスリリングな体験でもある。…と書いてしまったが、いかにも編者に乗せられた感想かなぁ。個人的には「野宿」の筆致が好き。

2011/09/08

押さない

「鱶にひきずられて沖へ・安達征一郎」「K共同墓地死亡者名簿・大城貞俊」「棒兵隊・大城立裕」「☆ダバオ巡礼・城山麻夫」「☆見えないマチからションカネーが・城山多美」「伊佐浜心中・長堂英吉」「☆カーニバル闘牛大会・又吉栄喜」「☆軍鶏・目取真俊」「鬼火・山入端信子」「☆野宿・山之口獏」解説・川村湊

2017/07/02

えみーちゃん

沖縄だからこそ生まれた短編達。さらに、どの短編も常に“死”が意識されている。沖縄の明るいイメージとは裏腹にどうしても意識しなくてはならないその影を見事に書いた短編集である

2011/08/09

イシュア

ラテンアメリカ文学の翻訳者、野谷文昭氏が「幻想文学」誌上で「日本では沖縄の作家たちにマジック・リアリズムの可能性があります」と発言していたことが気になり読んだ。確かに「見えないマチからションカネーが」や「鬼火」、「カーニバル闘牛大会」は私の好む南米的な要素が感じられた。「ヤマト」と「琉球」、「アメリカ」と「沖縄」、というポスト・コロニアルな関係は「ヨーロッパ」と「南米」の関係の鏡写しであろうか。なんにせよ政治的、文化的な摩擦の現場には優れた文学が生まれるのだろう。沖縄文学には注視し続けようと思う。

2015/11/19

感想・レビューをもっと見る