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現代小説クロニクル 1995~1999 (講談社文芸文庫)

現代小説クロニクル 1995~1999 (講談社文芸文庫)

現代小説クロニクル 1995~1999 (講談社文芸文庫)

作家
川上弘美
角田光代
古井由吉
黒井千次
阿部和重
柳美里
竹西寛子
目取真 俊
日本文藝家協会
出版社
講談社
発売日
2015-06-11
ISBN
9784062902731
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現代小説クロニクル 1995~1999 (講談社文芸文庫) / 感想・レビュー

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読書亀

8短編。角田光代さん以外、初読み作家さんでした。『学校ごっこ』ごっこがごっこではなくなる怖さ。『椿堂』短いが逆に色々想像させる「あの事」。『無情の世界』本当の事はどこなのか?悪い方へはまり込む。

2019/10/22

giant_nobita

目取真俊の「水滴」が特に良かった。沖縄戦の歴史と足が冬瓜のように膨れ上がるという民話的なモチーフを融合させた作品。非現実的なほら話を歴史的な文脈に位置づけ、冷静な観察に基づいた客観的な散文によって綴るところにマジック・リアリズムの影響を感じさせる。また徳正が足の指を兵隊に吸われる場面では、生々しく官能的な描写も使われている。水滴として具象化される抑圧された罪の記憶は癒しの水とも「腐れ水」ともなる。ただそれは物語の結末において命の隠喩とも言える黄色い花を咲かせることで、かすかな希望を感じさせる。

2016/10/10

ハイザワ

『水滴』。戦争の記憶を足の腫瘍を通じて静かに思い出す男と、腫瘍から飛び出た水を使って金儲けに走る男との対比的な構成が話に推進力をもたらしていた。『学校ごっこ』は、どこまでが演技でどこまでが事実なのかという二分法すら曖昧になってしまうような、ネタ・ベタが交錯する瞬間が描かれていた。時代の空気をもろに反映させた小説という感じがした。

2016/12/05

カンナバーレ

柳美里 目当てで読み始めたが、それ以上に面白い作品がたくさんあった。

2016/03/17

しゃけこ

どうしても生まれてしまう、物語と物語のつながり。

2015/07/29

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