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現代小説クロニクル 2000~2004 (講談社文芸文庫)

現代小説クロニクル 2000~2004 (講談社文芸文庫)

現代小説クロニクル 2000~2004 (講談社文芸文庫)

作家
綿矢りさ
金原ひとみ
町田康
保坂和志
堀江敏幸
星野智幸
河野多惠子
佐藤 洋二郎
日本文藝家協会
出版社
講談社
発売日
2015-08-11
ISBN
9784062902823
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現代小説クロニクル 2000~2004 (講談社文芸文庫) / 感想・レビュー

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しんすけ

ぼくの読書対象、とくに日本文学に関しては昭和の御世で終わているようだ。 あと何年も生きていることももないだろうから、それはそれで構わない。 でも読トモの感想を読んでると21世紀に入って書かれたものにも惹かれるようになってきた。 そこで、「21世紀」や「小説」などキーワードにサーチした結果、ヒットしたのが本書だった。内容として興味をひかれたのは、河野多惠子の『半所有者』だった。先立たれた妻の死体について夫の独白が面白い。河野多惠子は昔の作家なのだけど。 本には年代を区切る以外の何かがあるような気もする。

2022/10/11

ロア

綿矢りさの「インストール」を読んでみたくて借りたのだが、金原ひとみの「蛇にピアス」に全部持ってかれた感。別格過ぎて他の作品がかすんで見えるよ…2004年のデビュー作なのか…コレが…。ほぼ20年前の作品だなんて、俄かには信じられない。

2023/02/28

giant_nobita

「大きなひさしのある麦わら帽子をかぶった彼女の細い腕の先には小さな娘の手が握られていた。」(「砂売りが通る」)――堀江敏幸の文章は映画を思わせる。文章により喚起されたイメージをカメラのように運動しながら捉えていく気持ちよさこそが、この短編のおもしろさだろう。町田康「逆水戸」は水戸黄門のパロディーの形で勧善懲悪の欺瞞を茶化していく。綿矢りさ「インストール」は17歳で書いたとは思えない文章力に目を瞠った。佐藤洋二郎「入学式」は私小説のようだが、技術的に未熟で力作の並ぶこのアンソロジーにおいては場違いに感じた。

2017/06/20

yoyogi kazuo

佐藤洋二郎「入学式」が50歳男性作家の私小説風で意外に良かった。続きがあるのなら読みたい。保坂和志のも面白かったがこういう作風は結局この人個人のもので終わるのか継承者がいるのか。「インストール」と「蛇にピアス」は別途感想を書いた。

2021/07/02

OHNO Hiroshi

「蛇にピアス」って、こんな話だったんだな、芥川賞受賞して「文藝春秋」に掲載されたとき読んだ。あの頃、いいと思ったはずなのに。「インストール」いいと感じた。もっと危ういことになればいいのにね。

2016/09/04

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