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酒と戦後派 人物随想集 (講談社文芸文庫)

酒と戦後派 人物随想集 (講談社文芸文庫)

酒と戦後派 人物随想集 (講談社文芸文庫)

作家
埴谷雄高
出版社
講談社
発売日
2015-12-11
ISBN
9784062902922
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酒と戦後派 人物随想集 (講談社文芸文庫) / 感想・レビュー

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くみ

埴谷さんによる友人作家たちの思い出を綴ったエッセイ。辛辣なのかと思いきや初めの荒正人さんで心掴まれる。その表現が巧みで思わず、笑ってしまいました。お酒が入って議論はもちろん、みんなで碁会を開いたり家族ぐるみでお花見したりその付き合いの深さに感じ入りました。サド裁判に特別弁護人として出廷したり後輩に芸者との仲立ちを頼まれて一肌脱いだり面倒見がすごくいい。埴谷さんの経歴を見てると(特に奥さんを堕胎させてまで子供を持たなかった点)ちょっと戦慄も感じますがこの本では友人たちへの愛が惜しみなく表現されていました。

2018/10/13

miunac

再読。埴谷雄高の、戦後派文学者との交流をまとめたエッセイ集。主に平野謙研究の一環だが、思ったよりはるかに多く平野謙が出てきた。まあ友人であり同志だから当然なのだが。もちろん、埴谷雄高のエッセイは面白い。最近は忘れられているのだろうが、椎名誠は若い頃埴谷雄高のエッセイの愛読者であったという。なるほど確かに、椎名誠の初期作品は埴谷雄高のエッセイの影響が色濃い。平野謙や武田泰淳や竹内好が、目黒考二や沢野ひとしや木村晋介に変わるだけである。

2021/03/03

ゆーいちろー

結果的に戦後派の「長老」となってしまった作者が、生活のためもあろうし、あるいは生来の世話焼きな性格もあってか書き連ねた交遊録エッセイ。しかし、本書に取り上げられている名前がすごい…「近代文学」同人の荒、平野、本多、小田切あたりは勿論、石川淳、坂口安吾、三島由紀夫、堀辰雄、澁澤龍彦、花田清輝、中野重治、吉本隆明、大江健三郎などなど…こんな文章を読まさせられると、俄然戦後派をきちんと読み直したくなる。しかし、一番感動的なのは武田泰淳、百合子夫妻の最後を看取った時の文章。作者の本当の人柄が窺える美しい文章。

2016/05/31

hsamony

100pまで読んだ。

2022/03/21

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