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建築文学傑作選 (講談社文芸文庫)

建築文学傑作選 (講談社文芸文庫)

建築文学傑作選 (講談社文芸文庫)

作家
青木淳
出版社
講談社
発売日
2017-03-14
ISBN
9784062903400
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建築文学傑作選 (講談社文芸文庫) / 感想・レビュー

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mura_さあ、やるぞ!

建築家の青木淳が選ぶ建築文学、短編10編。物質的な建築ではなく、人と建築の間があるとすれば、人に近しい、ともすれば全く建築を感じることの出来ない短編集。その選んだ解説を巻末に読むが、私の理解力の低さもあって、理解出来ない。頭を切り替え、本書は色々な作家さんの作品が読めるとあって、主題をそこに置いた。1番は幸田文さんの『台所のおと』、次は立原道造さんの『長崎気候』。台所のおとは先の長くない佐吉が病床で代理の妻さきの料理屋の台所の音を聞く物語。 続く→

2017/07/21

コットン

建築と文学って一番好きなやつだと!(アンソロジ―集)しかも須賀敦子、筒井康隆、澁澤龍彦、芥川龍之介の名前があったので興味津々。結果は肩透かし的な作品もあったが須賀さん、澁澤さんはいつもの安定感だった。平出隆さんのゲ―テの家の階段や階段の公式の階段に特化した話『日は階段なり』が興味深い。スト―リ―の面白さでは初めて読む幸田文さんの料理人と妻の話『台所のおと』が切なくていい。

2017/05/20

ophiuchi

編者による解説を読んでも、それぞれがなぜ「建築文学」なのか分からないものが… 初めて読んだ立原道造の「長崎紀行」は良かった。

2019/06/05

moonanddai

「建築文学」と言うから、綾辻の「館」や島田荘司の「斜め屋敷」、な訳ないだろうと思って読みましたが、もちろん違います。「流亡記」は相当以前に読んでいますが、時の流れの中を流される「小さな人間」という趣に、「長城」という観点を加えると、ちょっとニュアンスも違ってくるようです。何というか「残る(と思われる)もの」と「残されるはずのないもの」といった…。でも本書はそういったものだけではないらしい。建築家という技術者の目からみた、建築をも思わせる小説。そこに構成や位相なども見えるらしいのですが、私には無理…W。

2017/09/04

nic

開高健『逃亡記』は良い。中国は万里の長城を作らされた一人の男の目線で描かれている。彼らは町に入れ代わり立ち代わり入城する征服者を恐れながらも受け入れてきた。その町の城壁は虐げられた人々の苦痛や悲哀が塗りこめられており、それは共同体内の人々との一体感を示すものでもあった。が、強制労働を強いられて出来上がった万里の長城はともに作る人々との共感を示すものでは最早なかった。人としての誇りまでも奪われ尽くしたその人々が匈奴に征服された側としての怨嗟をぶつけるように長城完成の宴で「肉を離れて叫ぶ」場面は圧巻。

2017/05/31

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