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怪帝ナポレオン三世 第二帝政全史 (講談社学術文庫)

怪帝ナポレオン三世 第二帝政全史 (講談社学術文庫)

怪帝ナポレオン三世 第二帝政全史 (講談社学術文庫)

作家
鹿島茂
出版社
講談社
発売日
2010-10-13
ISBN
9784062920179
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怪帝ナポレオン三世 第二帝政全史 (講談社学術文庫) / 感想・レビュー

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mitu

既読の柴田三千雄『フランス史10講』と、マルクス著『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』を参考にしながら読みました。可能ならミネルヴァ書房:服部/谷川『フランス近代史――ブルボン王朝から第五共和制へ』も読んでみたい。マルクス著『ブリュメール…』は巻末の、表①―政治党派と階級的基盤、表②―時期区分と階級闘争の構図は、復古王政から第二帝政に至る政争と派閥が実に解り易く詳細に図表化されているので、手元に置くと、フランス革命期の文学や歴史書を読む際に参考になると思います。ゾラ、スタンダール、バルザック、等々に⇒

2019/02/03

ホームズ

ナポレオンの甥で皇帝になって普仏戦争で負けたってくらいしか知識は無かった(笑)前半の失敗続きの一揆や脱獄の話、フランス帰国後の議員や大統領時代の話が良かった(笑)『パリ燃ゆ』であったクーデターの話も興味深かった。中盤少しナポレオン3世本人の話から離れてしまった所ですこし集中力が切れた・・・。後半になってクリミア戦争、イタリア戦争、メキシコ出兵、普仏戦争と進んでまた集中できた。皇帝と言っても「独裁」という感じではなかったんですね。もっとフランスの歴史を知りたくなったな。

2012/10/27

noémi

今日のナ三世への評価は不当に低い。彼の治世とはナポレオンの滑稽なパロディであり、茶番の時代にすぎないと。だが、同時代オーストリアのフランツ・ヨーゼフの硬直した無能さに比べれば、内閣や議会を制定、オスマンで有名なパリ大改造をこなし、福祉政策を施行など、サン・シモン主義に基づいた先見性のある治世だったのだと頷かざるを得ない。それなのに、この皇帝の異様なほど好色さはそれらの偉業をもってしても埋めることができない欠点だった。しかし、本書を読めば、第二帝政はだだの金ぴかのバブリーな時代ではないと実感するだろう。

2011/01/06

おMP夫人

分厚い本ですが、短く区切られた構成と堅苦しさとは無縁な文章のおかげでちょっとの空き時間でも気軽に読める親しみやすさがあります。しかも時間を忘れてしまうほどの面白さ。ユゴーやマルクスなどのビッグネームにこきおろされたり、普仏戦争の惨敗が目立って後世に散々な評価を残したナポレオン3世ですが、この本を読むと「それなりに上手くやったトボけた味のおとっつあん」という印象を持ちます。もちろん看過できない失点もいくつかありますが、経済・産業政策では素晴らしい功績を残しています。ただこの人、女性関係があまりにも...

2013/02/13

スカイバニラ

ナポレオン三世の評伝であり、1852年から始まったフランス第二帝政の歴史を綴った本。貧困の根絶を目指し労働者向け共同住宅・融資銀行の創設、鉄道網計画やパリを近代都市へと一変させた大規模公共事業。これら事業を推進するにあたり辣腕を振るった人々にもスポットを当て、第二帝政で作られ今のフランスの発展と花の都パリへと到る業績を解説しつつ、大いなるバカなのか、好色で運がいい真性のバカなのかよくわからないこの人物を紹介しています。頭の良い人だと思うのですが、ブローニュの一揆の件を読むにどうも後者のような気が…(笑)

2010/11/06

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