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幕が上がる (講談社文庫)

幕が上がる (講談社文庫)

幕が上がる (講談社文庫)

作家
平田オリザ
出版社
講談社
発売日
2014-12-12
ISBN
9784062930017
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幕が上がる (講談社文庫) / 感想・レビュー

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yoshida

久々に爽快感のある青春物に出会えました。純粋に、ひたむきに、自分の好きなことに打ち込む姿はこんなにも美しい。自分の学生時代を振り返り、自分の懸命に打ち込んだ毎日を思い出した。県立富士ヶ丘高校の演劇部が、強豪校からの転校生と新顧問を迎えることにより、演劇にのめり込む。今までは地区大会も突破できなかったが、目指すは全国大会。中盤から一気に面白くなり、最後は一気読みでした。何かにひたむきに、懸命に打ち込む姿は美しい。その時間は過ぎてしまうけれども、大切な記憶として一生の宝物となる。眩い青春の日々を描いた傑作。

2016/05/27

へくとぱすかる

等身大の高校生など、どこにもいない、ということが作品中に書かれていながら、作品中に書かれているのは、案外等身大の高校生たちなのかもしれない。スーパーマン、スーパーウーマン的人物もいないし、エキセントリックな登場人物もいない。大事件が起こるわけでもない。部活小説であるが、超人的努力や涙涙のドラマもない。しかしそれだけにかえってリアルで、清々しい読後感だった。そしてまた、この作品は「銀河鉄道の夜」を巧みに利用した実験小説にもなっていることに、大きな好感を持った。

2017/06/02

ももたろう

単行本持っているのに文庫本も買ってしまった~文庫化はモモクロのおかげかな。映画化を聞いた時はいい本を選ぶなぁと思った。文庫は登場人物の紹介があってわかりやすい。今回一番気になったのは吉岡先生。俳優を選ぶと何かを犠牲にしたりあきらめないといけないのかなぁとか…吉岡先生がいなくなってからの皆の成長がすごくよいです。県大会を見に来るのは「うーん…」かなぁ。裏切ったんなら最後まで悪役でいてほしかった。溝口先生とか滝田先生とかお母さんとか…青春モノは若者だけではダメで魅力的な大人がいるとグッと面白くなりますネ。

2015/12/12

mocha

高校演劇部を描いた青春王道ストーリー。思ってた以上に良かった。平田オリザさん、おじさんなのに(失礼!)女子高生達に違和感が全く無い。かといって今時のリアルに寄り過ぎていないから読みやすくて、10年後にも古びない作品だと思う。大好きな『銀河鉄道の夜』が演目となっていたところもお気に入りポイント。青春物にありがちな女子同士の葛藤や過剰な「熱さ」がなく、静かに熱を伝えてくれる良作だと思う。

2017/05/17

ひめありす@灯れ松明の火

幕が上がる瞬間、何故だかいつも『これでおしまいだ』って思ってしまう。安堵と淋しさなのかな。だから、その先にいつも私の物語は続かないのかもしれない。舞台の先には何があったんだろう。そんな感傷はさておき面白かった!これでもかってくらいリアルに清々しくてどろどろしていて甘酸っぱい。これで平田オリザさんが中年男性だと言う事が信じられない。(ずっと女性だと思ってた)私は映像でも舞台でも原作に忠実な物の方が好きなんだけれど、これを読むとどうして変えるのか解る気がする。この心で、今まで見てきた物全部見返してみたくなる。

2016/03/20

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