スカウト・バトル (講談社文庫)
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スカウト・バトル (講談社文庫) / 感想・レビュー
リキヨシオ
前作「スカウト・デイズ」から1年後のドラフト会議。球団の命運をかけた1日を舞台に選手を指名したスカウトや指名された選手達それぞれに人生があり異なる物語があった。スカウト達のあらゆる手段を講じた頭脳戦を描く連作短編集を通じて、伝説のスカウト・堂神恭介は「グレー」もしくは「完全なるクロ」なのか(清廉潔白なシロでは決してない)分からないが「慧眼」を持った怪物スカウトだという事はハッキリした。希望の球団に入れるか分からずいつでもクビになる野球選手、「人買い」にもなるスカウトは責任重大だけど魅力的な仕事だと思った。
2017/02/24
達ちゃん
まさにスカウトの「バトル」。今作もすっごく読み応えありました。とてもリアルで怖いぐらいです。
2021/08/11
ベロ
★★★★☆ スカウトシリーズ2作目 ドラフト会議のシーズンに読んだのでより楽しめたし野球の裏方に興味を持てた。
2018/10/28
Walhalla
『スカウト・デイズ』の続編になります。華やかな入団会見の様子ではなく、意中球団以外への指名拒否や、意中であっても下位指名を理由に入団を拒む様子など、ドラフト会議の裏側が描かれています。野球好きの私はとても楽しめました。さて、実際のプロ野球では、他球団の指名を拒否してまで東京のG球団に入団した選手2名が、FAの人的補償という形でチームを去りました。思う事は多々あると思うのですが、清々しく受け入れていたのがとても印象的でした。私はL球団やC球団のファンではありませんが、選手個人としては応援したいと思います。
2019/02/27
ドリル
「スカウト・デイズ」を読んだのは2010年。野球好きのブロ友さんに教えてもらって読んだ。初めての本城雅人作品でめちゃくちゃ面白くて衝撃を受けたことを思い出す。この作品はその続編となり、6編の短編で構成されている。一番面白かったのは「ドラフト1巡目 指名拒否」単純なプロ野球のスカウトの仕事のことだけじゃなく、ミステリー要素がたっぷり盛り込まれている。野球好きにはたまらないシリーズ。でも、「スカウト・デイズ」に比べると少し劣る。でも、面白くて一気読みした。このシリーズ、まだまだ続いて欲しいなあー。(★★★★)
2017/05/23
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