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青い鳥 (講談社文庫)

青い鳥 (講談社文庫)

青い鳥 (講談社文庫)

作家
モーリス・メーテルリンク
宇野亜喜良
江國香織
出版社
講談社
発売日
2016-12-15
ISBN
9784062935401
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青い鳥 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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ykmmr (^_^)

子供の時に読んだ絵本の原作。内容的には同じだが、こちらには作者の『世界観』が沢山組み込まれていて、思ったよりページ数がある。こちらも被ると本当の『姿』が見える帽子を持つティルティルと妹ミティルの、青い鳥を探す冒険と愛の物語。ページをめくるごとに、私たちも彼らと一緒に、日常の当たり前の『幸せ』を感じ、二人の冒険を一緒に体感できる『幸せ』がある。『記憶の国』での過去と『未来の王国』との照らし合わせ。過去と未来を繋げて体験する事で、二人はまた成長する。

2023/02/13

ちぐ

大人になって読んでみると、思っていたのと違う印象も受けました。だから答えはひとつじゃない。お話で、ティルティルとミティルがあちこちで青い鳥だと思って手に取った鳥は、みるみる色を変えてしまったり、死んでしまってたりした。だから自分が思う幸せなんて単なる錯覚なのかもしれない。そして幸せはつかまえて籠に閉じ込めておくものではない。つかまえた途端、色褪せてしまうから。目を向けていないだけで、近くに生きた幸せはたくさんあると教えてくれる。だから何度でも探してみつければいい。見方を変えれば青く見えるはず。

2017/03/17

文通友だちさんから頂いた、江國香織さんの訳と、宇野亜喜良さんの絵が贅沢だなと思っていた一冊です。藤田和日郎さんの「月光条例」も読み終わった事で、遅くなりましたがようやく読みました。子供向けのお話ではありませんでしたが、とても良いお話でした。結構長いお話なのですね。幸せはすぐ側にあるかもしれないけど、見つける目を持っていないと気付けない。あと、やっぱり猫より犬派なことに気付きました。文章にも絵にもうっとりして、良いひとときでした。

2017/07/16

canacona

月光条例からの流れで。子ども達が読んだことがないので借りてきてみたけど、想像以上に長かった。幸福を探して様々な世界を旅する二人。動植物の人間に対する怨嗟の態度や、幸福の館で贅沢を貪る人達。メーテルリンクにはこの世界はこんな風に見えてたのかな。反面、子どもを愛する母親は光輝いて美しく、産まれる準備をしている子ども達は発明や病気など何かしらのギフトを持って産まれていく。どの世界もちょっと歪んで見えたのは私だけかな。宇野さんの陰のある絵がそう感じさせたのかもしれない。

2023/02/06

3月うさぎᕱ⑅ᕱ゛

江國香織さん/訳、宇野亜喜良さん/絵のとびきり素敵な本♡「青い鳥」を読むのは初めて。幸せはすぐそばにあって、こんなにもたくさんの幸福がある。その幸福に気づき喜べることの幸せ。そして、亡くなった祖父母を思い出すことで、ティルティルとミティルが祖父母と再会し同じ時を過ごせた記憶の国、これから生まれてくる子供たちがいる未来の王国、この発想はとても素敵でいくらかの人たちの心を幸福にさせるに違いない。勇敢で純粋で愛情に溢れたティルティルはとても頼もしかった。ティロウには優しくしてほしかったけど。

2017/07/15

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