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産む、産まない、産めない (講談社文庫)

産む、産まない、産めない (講談社文庫)

産む、産まない、産めない (講談社文庫)

作家
甘糟りり子
出版社
講談社
発売日
2017-02-15
ISBN
9784062935944
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産む、産まない、産めない (講談社文庫) / 感想・レビュー

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真香@ゆるゆるペース

妊娠・出産をめぐる女性の心の葛藤や、人生の選択を描いた8つの短編集。今は昔よりも生き方が多様化していろんな選択肢が増えてきたとはいえ、妊娠および出産・育児に関しては、女として生まれた以上一生ついて回るデリケートで切実な問題。身近でリアルな設定と登場人物達の年齢が近いのもあって、どのストーリーも身につまされ、いろんな部分で共感した。出産に関しては十人十色なので、どんな選択をしても間違いはなく全部が正解になるのだと思う。女性だけではなく、男性にもぜひ手に取ってほしい一冊。

2020/10/01

青蓮

タイトル通り、妊娠や出産をテーマにした8つの短編集。産みたいけど産めない人、望んでなかったのに妊娠してしまった人、死産で子供を喪った人……本当に妊娠とは授かりものなんだなぁとしみじみ思いました。「出産が女の人生のすべてとは考えないようにしませんか?」という一文が心に響きました。私は「産まない」と決めてるのでこの一言が心強いです。女性の生き方が多様化した今、この本を色々な人に手に取って欲しい。そして男性にも読んでもらいたい。社会的な面では男性の育児休暇の取得率も今後どんどん上がっていって欲しいなと思いました

2017/07/02

チアモン

とても興味深い内容だった。私には子供はいないけれど欲しくなかった訳ではない。女性は強いですね。どの章もとてもリアルでぜひ女性には読んでもらいたい。他の作品も読んでみたくなる作家さんでした。

2019/02/27

せいら

ちょうど私のお腹の中の命も6ヶ月目。胎動を感じて、我が子を愛おしく思う毎日を実感している時に読んだ美音子ちゃんの話は涙が止まらなくなってしまった。妊娠、出産は女性だけの話じゃないし、何かが上手くいかなくても誰かのせいじゃない。産むか産まないかの選択に正解も不正解もない。個人的には、男性の育児休暇への関心がもっと高まって、当たり前のように取得できる日が来て欲しいと願う。

2021/06/02

ネギっ子gen

妊娠と出産を切り取り「女性の選択」について考えさせる8つの物語。野草料理家・甘糟幸子氏の娘。ということもあってか、料理に関する描写がウマい。インタビューで著者は<女性って、自分の意思にかかわらず、「産む」「産まない」「産めない」、いずれかの状態にあてはまってしまうんですよね。シリーズ第一弾の短編集のタイトルを考えている時、そんなことを考えてそのまま「産む、産まない、産めない」というタイトルをつけました>と語っていて、メッセージ性を感じさせる良い題名だ。本来なら「いろんな選択がある」状況がベストですから。⇒

2020/04/08

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