KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

半百の白刃(下) 虎徹と鬼姫 (講談社文庫)

半百の白刃(下) 虎徹と鬼姫 (講談社文庫)

半百の白刃(下) 虎徹と鬼姫 (講談社文庫)

作家
長辻象平
出版社
講談社
発売日
2017-07-14
ISBN
9784062936972
amazonで購入する Kindle版を購入する

半百の白刃(下) 虎徹と鬼姫 (講談社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

トラジ

意外性のある展開。花魁勝山の出自にそう来たかと!由井正雪の埋蔵金を巡る老中、江戸柳生との抗争、伊達家のお家騒動と虎徹の刀造りを中心に繰り広げられる波乱の物語。娯楽性に富んだ伝奇もの。面白かった。

2018/02/05

タツ フカガワ

下巻は冒険活劇の趣で一気読みでした。虎徹たちが翻弄される由比正雪の隠し金騒動、吉原の勝山太夫の意外な出自、仙台藩伊達騒動の発端となった高尾太夫の吊るし斬りにも関わる。それに日本刀の奥深さを伝える作刀の様子など、読み手を飽きさせない盛り沢山、サービス満点の作品でした。

2018/02/10

ぶーにゃん@積ん読本解消中

後半は歴史ものという範疇から大きくl外れて由井正雪の宝探しがメインになって伝奇ものへとガラッと作風が変わりました。この作家さんのライフワークといわれる魚釣りの描写もあり、緩急を上手にプロットに入れていると思いました。幕府内の権力争いに否応なく巻き込まれていく様子は読んでいて不合理思いを持ちました。虎徹の銘が変化に富み真贋の鑑定が難しい理由もこの作家さんなりの解釈でなるほどと感心しました。

2017/08/12

桜絵

上巻・下巻と長い物語だったが、終始全然飽きが来なかった。時代小説はあまり読まないが、これほどまでに面白いものがあったのか! 江戸時代に実在した刀匠・長曽祢興里の物語。50を前にして、作刀の名人にならんとする興里の前には、たくさんの人々や波乱が現れる。それらに巻き込まれても、なおひたむきに刀を作る姿勢を見せる興里、虎徹。好感が持てる。史実とフィクションがまるで鍛刀のように鍛え上げられ形になっている物語は、見事であった。

2017/10/23

ミサンガ

確かな筆致と描写力。作刀のシーンは迫力満点かつ臨場感にあふれ、興味深く読めた・・・のだけど、勝山がでてきたあたりがね・・。こういう時代小説って、オッサンの妄想的流れになりがちな気が。すなわち、美女二人から想われるとか、さ。読んでいて若干キモいのよ。どのみち邦香と結ばれるなら、もっと早く嫁にしてやりなよ。

2017/11/10

感想・レビューをもっと見る