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不愉快犯 (講談社文庫)

不愉快犯 (講談社文庫)

不愉快犯 (講談社文庫)

作家
木内一裕
出版社
講談社
発売日
2017-10-13
ISBN
9784062937436
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不愉快犯 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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ナルピーチ

人気ミステリー作家が仕掛けた殺人事件。それは警察組織を嘲り、司法の盲点を付いたまさに「完全犯罪」警察・司法・マスコミ・そして読者をその匠な筆致で騙しに騙すその手腕。且つ、同じ著者作の『デッドボール』の主要キャラによるパラレルワールド的な世界観も楽しめる要素の一つとなっており、木内先生に見事に出し抜かれた感を感じつつも、何故かそこに憤りは覚える事はない。それが木内作品の見処であり、本作に置いても結果として、とても楽しく読ませてもらった。ただ一言もの申させて頂く。「この犯人、不愉快極まりない」以上!!

2021/07/19

chiru

犯人が最初からわかってるミステリー。作家が仕掛ける遊戯性の強い完全犯罪。犯人vs刑事の頭脳戦&心理戦のシーソーゲームが幕をあけた。完全犯罪ジレンマ(捕まりたくないけど伝説になりたい)を唯一満たす『一事不再理』を勝ち取る犯人。終盤で畳み掛ける刑事の秘策とは…。詰将棋みたいに犯人をじりじり追いこむ刑事の、伏線トリガーによる一撃がすごかった! 木内キャラオールスターズが役柄を変え登場する不意打ちサプライズも嬉しい! 犯人が地でいく【策士策に溺れる】が、ざまーみろ!!レベルで楽しかったです! ★4

2020/01/11

やも

見つからないだけじゃない、無罪判決を受けてこその完全犯罪だ!そんな思考の男が、不愉快になるほど鮮やかに殺人を隠蔽。人のことを隠れ蓑とか、駒としか捉えられない男は見てて気分わるぅ☠️💨しかもそれに開き直りと挑発が加われば、不愉快度マックス‼️口がうまい所と金を持ってる所もムカつくのぅ🤥翻弄される警察やマスコミにも、そんな態度だからアイツに遊ばれるねん!ってキェー👹面白かったけど、もっともっと、もーーっとスカッと読み終えたかったかも🤣

2023/11/21

つねじろう

はい大層不愉快でムカつきますこの主人公に。当然この舞台の主人公は誰がなんと言っても犯人である推理小説家です。この犯人は完全犯罪はその犯罪若しくは犯人が露見しない事でなく分かってしまっても罪に問われない事だと言う自己の論理というか信念というか美学の為に犯罪を企画し実行してしまうとんでもないやつです。各場面憎にくしい所は多々あるものの犯罪要件を法的に構成出来ないというロジックにこだわり過ぎるあまり成る程感はあるもののこの作者の得意領域の勢いで読ませて行くところが活かせてなくちょっと残念な感も滲んで来るのです。

2018/10/25

やま

① ミステリー作家が、完全犯罪をもくろんで創作したシナリオを実行すると…。井の頭公園に近い東京都三鷹市下連雀一丁目にある警視庁三鷹警察署刑事課の優秀なベテラン刑事、佐藤巡査部長と高卒で警察官になって七年の兼子は、元女優であり著名なミステリー作家の成宮彰一郎の妻、瑠璃子の行方不明を事件性が高いとみて調べだします。ことの重要性を鑑み警視庁捜査一課西尾管理官(警視)の指揮のもと第三強行犯・捜査五係が乗り出してきます。西尾管理官は、直ちに成宮彰一郎を結婚して5年になる男をあさり続ける奔放な妻、瑠璃子殺しの→

2023/01/25

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