怪盗グリフィン対ラトウィッジ機関 (講談社文庫)
怪盗グリフィン対ラトウィッジ機関 (講談社文庫) / 感想・レビュー
マッちゃま
ひとことで感想を述べるなら、う〜ん…なんだかなぁ〜でした。前作が意外と(失礼)面白かったので期待値が上がってしまっていただけではないハズ。第一部の時点ではドキワク感は十分だったのに後半から「ああああ〜」もちろんコレは作者だけの所為ではなく読み手が着いていくのに一杯一杯になったからでもありましたが、良く言えば「読み手を選ぶ作品」好きな人には楽しい作品なのだと思います。「グリフィンよ、お前もかっ!?」そう言いながら溜息と共に本を閉じた僕でした。賢い人向けの滑稽本。おバカな僕だと読み切るだけで精一杯でした。
2017/09/22
小梅さん。
ええと。ええと。 思ったのと全然雰囲気が違いました。 怪盗の活躍を期待して手にしたのだけどな。 難しい理論のオンパレードで脳みそはパンク寸前。 まいった。。。
2015/06/04
spica015
話が進むにつれてグリフィンから「怪盗」要素が減っていくものの、物理学やら文学やらの要素がたっぷり詰め込まれていて、更に胡散臭い人物たちがそれぞれの思惑を抱えて蠢いており、総じて面白かった。未発表のSF作品の原稿探しからシュレーディンガーの猫へと話は移り、<量子猫>へと展開し、専門用語も飛び交うが、なんせ主役のグリフィンもよく解っていないので、読者も安心して読める。PKDのネタが多かったけれど、メルヴィルのバートルビーを読みたくなった。猫を実験の道具にするなんて!という筋違いの意見が一番共感を呼びそう。
2017/12/12
kou
シュレーディンガーの猫が好きだからなんかおもしろかった気もするけど、これおもしろいのか?笑 マルチバース的な煙に巻かれた感はSFあるあるなのか、どこかで体験した気がする。読むのが苦痛とかはなかったけど、この本を勧めたい人まわりにはいないなぁ。もともとよくわかんない思考実験をネタにこねくり回してる感じだから、まぁよくわかんないけど嫌いではなかった。
2017/11/04
浅木原
PKDネタ満載の量子猫SF、というか『高い城の男』の易経ネタをシュレーディンガーの猫で語り直すってことでいいんでしょうか。前半で作中作のあらすじが長々と語られるあたりは、この本自体がノリリンによる贋作ディックみたい。ノリリン自身の猫好き自体をネタに、シュレ猫に対する「なんてひどい動物虐待だ!」という定番ギャグをあくまで大真面目にエスピオナージュとして語ってみた、みたいな話で、『ノックス・マシン』と同じく根っこはバカSF(推定)。なのでケラケラ笑って読むのがたぶん正しい。面白かった。
2017/10/28
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