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大江戸怪談どたんばたん(土壇場譚) 魂豆腐 (講談社文庫)

大江戸怪談どたんばたん(土壇場譚) 魂豆腐 (講談社文庫)

大江戸怪談どたんばたん(土壇場譚) 魂豆腐 (講談社文庫)

作家
平山夢明
出版社
講談社
発売日
2017-12-15
ISBN
9784062937825
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大江戸怪談どたんばたん(土壇場譚) 魂豆腐 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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HANA

江戸を舞台にした実話怪談集。さながら巷説と昔話を臓物で煮詰めたような。ただ、どのような形を取っても平山スタイルは一貫しているなという印象を受けた。とはいえ現代を舞台にした実話怪談とは趣を異にしていて、応報や神仏の霊験、狐狸の話等、普通の実話怪談では受け入れにくい話も自然と話の中に溶け込んでいる。我々にとってもはや江戸はファンタジーに等しいからかなあ。杉浦日向子の『百物語』のような朧な話もあれば、「忌み草履」「忌本会」「尿童」のような凄惨な話まで幅広く収録。灯りの無い江戸の闇の夜、堪能することができました。

2018/02/06

NAO

江戸時代の怪談31編。人の悪意がとんでもない悲劇を招く「犬猿」、心底怖い「髪賽銭」。でも、個人的には、新見南吉の「ごんぎつね」のような「見舞い」や「狸の駄賃」、横綱の強さの秘密「横綱」といったちょっとほっこりした話の方が好き。この本はシリーズ二作目だそうで、最初の本も読んでみたくなったが、怪談にふさわしい季節の夏まで待とうかな。

2018/04/16

sin

「日向子ちゃん、あれからもう十二年になるんですってねえ…」この一言にほろり、さて大江戸怪談どたんばたんの第二段である。先の噺に比べるとより作為を感じるものも見られるが、同じく耳袋風に伝聞の形を成している。帯に唱われたように刺激の強いものも在るが、意外とサッパリしている。因果応報すら人の世の定めと諦念させるのは、時代を江戸に据えた遥か昔の出来事と割り切れる為なのだろうか?東京にあって江戸に生きた日向子さんならどう感じられただろうか?合掌

2018/08/03

眠る山猫屋

第二弾も面白い。平山テイストは控えめながら、それでもやっぱりグロい。グロいのに後を引かない(良い意味で)のはさすが平山さんです。狸の恩返し、魂豆腐や表紙絵の人面疽の物語はあっさり良い話。むしろ町中で零れ落ちた話にこそ狂気が宿る。憎しみに凝り固まった楓姫や歪んだ気持ちを抑え切れなかった彫鉄みたいな人間が。

2018/09/28

H!deking

いやー今回も面白かった!前作に続き江戸時代の怪談ですな。そろそろ長編読みたいぜ!154

2017/12/30

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